HOME > 情報を集める > ガンのことを知ろう > 脳腫瘍 > 転移性脳腫瘍 報道トピック

ガンのことを知ろう

脳腫瘍

転移性脳腫瘍 報道トピック

転移性脳腫瘍とガンマナイフ
(朝日新聞 2012/07/06)
脳腫瘍(しゅ・よう)は良性と悪性に分かれます。悪性脳腫瘍は、脳組織から発生する「多形性膠芽腫(こう・が・しゅ)」と、体の他の場所にできたがんが脳に転移する「転移性脳腫瘍」が代表です。社会の高齢化に伴いどちらも増加していますが、ここでは特に増加が顕著な転移性脳腫瘍について説明します。

体にできたがんが離れた部位に転移した場合は、最も進行した状態とみなされます。特に脳転移は、脳の働きを妨げ、日常生活を送ることも困難となるため、末期的状態の一つとみなされてきました。実際、脳転移が判明すると、根本的な治療が中止されることも珍しくありませんでした。

しかし、近年、特殊な放射線治療法が導入され、状況が大きく変わりました。ガンマナイフといい、転移部位にのみガンマ線という放射線を照射する方法です。

照射されたがん細胞は壊死(え・し)し、病巣が縮小していきます。1日だけの治療のため、入院は数日間ですみます。効果は月単位でみられますが、週単位でがんが縮小していく場合もあります(写真参照)。これにより、脳の圧迫が解除され、神経症状が改善し、生活の質の向上が期待できます。進行がんでは全身が衰弱し、全身麻酔をかけて摘出手術をすることは困難ですが、ガンマナイフではこうした患者さんでも施行が可能です。

脳転移は1カ所とは限らず複数みられることもあります。また、時期を異にして、脳の別の部位に転移することもよくあることです。

従来の放射線治療では脳全体に照射するために、その後に新たに脳転移がみられた場合に打つ手がありませんでした。正常の脳組織にも放射線が当たり、のちに脳の機能が低下し、認知症が出現することもありました。

ガンマナイフでは病巣にだけ放射線を集めて照射するために、転移が見つかるたびに照射が可能です。我々の経験では1年にわたり100個以上の転移巣に対し照射を行ったこともあります。脳機能の低下をきたすこともありません。

しかし、ガンマナイフにも欠点はあります。転移巣に接した脳組織が損傷される可能性はあります。また、治療後に病変周囲の脳がむくむことがあります。そして、対象となる転移巣の大きさは3センチ以下が原則です。

ここで、くれぐれも認識していただきたいことは、ガンマナイフはあくまで転移したがんをたたく治療法であるということです。元々のがんや脳以外への転移巣はガンマナイフで治療することはできません。脳の転移を抑え込み、神経症状を改善させ、有意義な生活をより長く送っていただくことがガンマナイフの最大の目的です。
(弘前大学医学研究科脳神経外科学講座教授 大熊洋揮)



ガン克服レポートガン克服資料

ガン克服テキスト

◆ガン克服に役立つ『無料レポート』はこちらから!

◆ガン克服の資料請求(無料)はこちらから!

◆各種ご相談はこちらから!

◆ガン克服に役立つテキストはこちらから!


テキスト購入 無料レポート 資料請求

この記事の関連キーワード
ページトップへ