
飲酒でC型肝炎から肝臓ガンがおこりやすくなるメカニズムが、米南カルフォルニア大の町田圭吾助教授らの研究グループによるマウスの実験でわかった。C型肝炎とアルコール性肝障害を合併すると、細菌毒素を引き寄せる体内の受容体が活発に働き、ガン化を促進したと米科学アカデミー紀要(電子版)に発表した。
この受容体は、白血球などの細胞表面にあるTLR4(トール様受容体4)。アルコール性肝障害の患者はこの受容体にくっつく細胞毒素(エンドトキシン)が血液中に増える。C型肝炎の患者は肝臓でもこの受容体が増えることが知られていた。町田らはこの現象に注目。C型肝炎ウイルスの成分が体内にできるよう遺伝子操作したマウスと、それに加えて受容体が体内にできないようにしたマウスの2群に1年間アルコールを飲ませた。
その結果、前者のマウスの約2割は肝臓ガンになったが、後者はガンにならなかった。前者は受容体もエンドトキシンも増えてくっつく体内に体内に対応を迫る信号を過剰に送っており、これがガン化の促進につながったという。
国内のC型肝炎の患者は約200万人。大量の飲酒を続けると、飲酒をしていない人に比べて約数十倍、肝臓ガンになりやすいという報告もある。
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