ガンのことを知ろう

白血病・骨髄腫瘍

骨髄異形成症候群(MDS)

血液細胞(赤血球・白血球・血小板)を造る機能が異常になってしまう血液ガンの一種

骨髄には、赤血球、白血球、血小板のもととなる造血幹細胞があります。(現代医学では造血幹細胞が分化して各血液細胞になると考えられている) この造血幹細胞が何らかの原因でコンディション不良となり、正常に血液細胞が造られない病態が骨髄異形成症候群です。


【骨髄異形成症候群の危険が高い人】

50歳以上高齢者に多く発症しますが、若い人にも起こります。発症原因は特定されておらず不明です。ただし、他のガンに対して抗ガン剤治療や放射線治療を受けた数年後に治療の副作用として発症する「二次性骨髄異形成症候群」があります。


【骨髄異形成症候群の症状】

減少する血球の種類により、症状の出方に特徴があります。

赤血球減少(貧血)・・・体がだるい(全身倦怠感)、息切れ、動悸など
白血球減少・・・細菌やウイルスに感染しやすくなる(抵抗力の低下による発熱)、体のだるさなど
血小板減少・・・出血しやすくなる=あざ(皮下出血、内出血)ができやすい、鼻血、歯ぐきからの出血、月経血増加など初期には無症状の場合もあります。


【骨髄異形成症候群の分類】

造血幹細胞が成熟した各血球に分化できなくなると、血球減少が起こります。(赤血球減少、白血球減少、血小板減少) 患者さんの骨髄と末梢血中に存在する芽球(未熟な血液細胞)の割合などにより分類されます。芽球の割合が多いほど、進行していると判断されます。芽球の割合が低いもの(5%以下)は、不応性貧血・不応性血球減少症と呼ばれます。これに対し芽球の割合が高いもの(5~20%)は、芽球増加型不応性貧血と呼ばれます。なお、芽球の割合が20%を超えると骨髄異形成症候群ではなく、急性骨髄性白血病に移行したと診断します。

1.不応性貧血(RA)
2.鉄芽球性不応性貧血(RARS)
3.多血球系異形成を伴う不応性血球減少症(RCMD)
4.多血球異形成を伴う鉄芽球性不応性貧血(RCMD-RS)
5.芽球増加型不応性貧血(RAEB)
6.5q-症候群
7.分類不能型骨髄異形成症候群

RA(軽症)→RAEB(重症)→白血病化(急性骨髄性白血病)


【骨髄異形成症候群の診断】

・血液検査
白血球・赤血球・血小板のいずれかがの減少。血液細胞の形態異常。肝臓や腎臓などの機能異常。

・骨髄検査
血液細胞の形態異常。芽球の割合。染色体異常。遺伝子異常。


【骨髄異形成症候群の治療】

■造血幹細胞移植
骨髄異形成症候群は造血幹細胞の異常が引き起こすので、造血幹細胞移植による造血幹細胞の入れ替えが根本的な治療になります。

特に白血病移行のリスクの高い方、頻回に輸血を必要とする方、若年者が対象になります。高齢者の場合は、内臓機能や他の疾患との兼ね合いで適用にならないケースもあります。

■化学(抗ガン剤)療法
芽球の多い(5%を超える)芽球増加型不応性貧血(RAEB) や白血病化した方には、急性骨髄性白血病に準じた抗ガン剤治療を行います。この治療は芽球の減少を目指すものであり、かつ効果の持続にも限界があるのが一般的です。(1年ぐらいが多い)

■免疫抑制療法
造血幹細胞を攻撃するリンパ球に対して免疫抑制剤を使うことがあります。初期の骨髄異形成症候群が対象ですが、有効率はあまり高くなく、また白血球減少などで免疫が低下している患者さんには投与にあたって注意が必要です。(感染しやすくなる)

■ビタミン療法
ビタミンK、Dによって血液細胞減少の改善を図ります。

■支持療法
病状が軽度の方で何も治療しないで経過を観察する場合、また治療によって起こる副作用緩和目的で、行われる療法です。輸血(赤血球輸血、血小板輸血)、白血球減少による感染症対策として抗生物質や抗真菌剤の投与などです。


【追記】
経験的事例ですが、骨髄異形成症候群など造血障害に対し漢方療法で良好な経過を観察した事例があります。支持療法的ですが、患者さんによっては、漢方の「補気補血薬」の適切な調合で造血機能の安定などの効果が期待できると思います。


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