ガンのことを知ろう

骨・軟部組織のガン

軟部肉腫(悪性軟部腫瘍)

筋肉や結合組織、脂肪にできるガン

軟部肉腫は、人体の軟部組織から発生したガンです。軟部組織とは、骨や皮膚と、肺や胃腸、肝臓などの(実質)臓器を除いた部位です。具体的には、筋肉、滑膜・靱帯・腱などの結合組織、関節、脂肪、血管、リンパ管、神経などです。


【種類】

軟部肉腫は手足(とくに大腿部と下腿部)、胴体(体幹)、頭頸部などに起こり、肉腫の種類は30以上あります。

■悪性線維性組織球腫(あくせいせんいせいそしききゅうしゅ)
高齢者に多く、大腿部に発生しやすい。

■平滑筋肉腫(へいかつきんにくしゅ)
後腹膜、腸管膜に発生しやすい。女性の割合が高い。

■脂肪肉腫(しぼうにくしゅ)
中高年者に多く、大腿部に発生しやすい。

■滑膜肉腫(かつまくにくしゅ)
若年者、女性に多く、手足の大きな関節近くに発生しやすい。

■黄紋筋肉腫(おうもんきんにくしゅ)
頭頸部や膀胱周囲に発生しやすい。小児の軟部肉腫のほとんどを占める。

■繊維肉腫(せんいにくしゅ)
胴体(体幹)部に多くみられる。

■悪性末梢神経鞘腫瘍(あくせいまっしょうしんけいしょうしゅよう)
若年者に多い神経の腫瘍。

この他にも血管肉腫(けっかんにくしゅ)、類上皮肉腫(るいじょうひにくしゅ)などがあります。成人では、悪性線維性組織球腫、平滑筋肉腫、脂肪肉腫の発生率が高くなっています。


【症状】

皮下や筋肉のこぶ、しこり、腫れ(腫瘤=しゅりゅう、腫脹=しゅちょう)。通常、痛みがない。それゆえほっとかれやすいようです。筋肉が厚い大腿部はしこりより、腫れで異常に気づくことがあります。関節周辺の肉腫が大きくなると、関節の曲げ伸ばしが不自由になります。また、皮膚の色が変わったり、潰瘍ができることもあります。


【検査】
医師による視診と触診から診断が始まります。治りにくい潰瘍、深部にある硬いしこりで特に5cm以上の大きいものは悪性度が高い可能性があります。

悪性腫瘍が疑われる場合は、針による生検(刺して組織の一部を取り出して調べる病理検査)が行われます。必要に応じてCT、MRI、超音波や血管造影などの検査を行います。

軟部肉腫は血行性による肺転移を起こします。そのため、胸部、腹部のCT検査を行います。リンパ節転移やそのほかの転移を調べる目的なら、アイソトープを使った腫瘍シンチグラフィー(RI)などの検査が行われます。


【病期(ステージ)】

病状の進行度は、腫瘍の性質(悪性度)、大きさ、発生部位、転移の程度で分類されます。

Ⅰ期
悪性度の低い高分化ガンでリンパ転移も遠隔転移もない。

Ⅱ期
悪性度の高い低分化や未分化ガンで腫瘍の大きさが5cm以下か、5cmを超えるが表在性。リンパ節転移も遠隔転移もない。

Ⅲ期
悪性度の高い低分化や未分化ガンで大きさが5cmを超え深在性の(T2b)もの。リンパ節転移も遠隔転移もない。

Ⅳ期
所属のリンパ節や肺などの血行性遠隔転移がある。


【治療】

治療の第一選択は手術です。悪性度の高い肉腫、転移している場合は抗ガン剤療法や放射線療法を組み合わせて治療します。手術範囲を小さくするため、術前に抗ガン剤や放射線を使うこともあります。

手術技術の進歩により、以前は手足を切断していた例でも、手足を残す患肢温存術が一般的になっています。ただし病巣が広範囲であったり、患肢温存術で再発した場合は切断せざるを得ないようです。

他に温熱療法や免疫療法も試みられています。

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