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おすすめの本

「がん」では死なない「がん患者」 栄養障害が寿命を縮める

東口髙志 光文社新書
7~8年前、分子整合栄養医学をかじった(程度です)経験から、本書(代謝栄養学をベース)の内容には合点しました。当時、医療機関が分子生物学的アプローチを導入すれば、医療は患者さんの負担を軽減でき、より効率的な治癒を為し得るだろう。そう感じました。だって、現代医学は化学的な反応を求める手法ですから、生化学(生体の化学)をないがしろにしてはいけないでしょ。

ですから、本書を読み始め、僭越ながら、嬉しくなりました。

研修医当時、東口先生は、肝臓ガンの患者の術前術後も管理を任せられます。すると、術後の回復に差があることに気付く。やせて筋肉が細った人ほど術後の合併症が多く、さらにやせていく。「どうすれば術後の回復が順調にいくのだろう?」「患者さんを歩いて家に帰れるようにするには、どうすればいいのだろう?」 東口先生は栄養に着目し、代謝栄養学の勉強を始めます。その後、米国シンシナティ大学で2年間、代謝栄養学の研究をされました。

帰国後、勤務先の病院で栄養管理の重要性を提唱するも、“栄養軽視”の日本の医療現場では賛同を得にくかった。それでも、予後の改善、終末期患者さんの生存期間延長、院内感染予防など、徐々に成果が出てきました。

ガン患者さんの8割がガンそのものでなく、感染症が原因で亡くなっている事実。それは、ガンだからしょうがないのではなく、栄養不良による代謝障害がもたらす免疫機能の低下に因を発している。適切な栄養管理によって、「寿命が尽きる前に死んでしまう人を減らす」ことができる! 東口先生は、次のようなことに取り組まれました。

・臨床の場に代謝栄養学に基づく栄養管理を導入
・全科型栄養サポートチーム(NST)設立
・術前からの栄養管理
・口から栄養を取ること目指す(適宜、経静脈栄養、経腸(管)栄養も利用する)
・口腔ケア
・栄養剤の開発

本書には、参考になる点が多々ありますが、一つご紹介しましょう。

「肺ガンやCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の場合、呼吸が苦しく、一生懸命息をしなければならないため、呼吸筋が大量のエネルギーを消費してしまう。体力や食欲が低下していて栄養を十分に摂れないと、呼吸筋が細ってさらに呼吸が苦しくなるという悪循環に陥いる。加えて、免疫機能が低下して肺炎など感染症にかかるリスクも高くなる」

栄養管理は、本来の生体機能を損なわないためのメソッドです。ガンがあっても、人として人生を生き切るための基本条件を整える。それは、とても幸せな医療と言えるでしょう。


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