子宮ガンは、子宮頸ガン(子宮頸部ガン)と、子宮体ガン(子宮大部ガン)に分けられる。
子宮は、胎児を生育する母体で、長さ約7cm、幅約4cm、厚さ約2cmの生殖器官である。膣の先にある子宮の入口付近の細い部分が子宮頸部(しきゅうけいぶ)、その奥の膨らんだ部分が子宮体部(しきゅうたいぶ)である。
子宮頸ガンは、子宮頸部の粘膜にできるガンである。子宮頸ガンは、子宮ガン全体のうち7~8割を占める。
【子宮頸ガンの危険が高い人】
▲性交渉が多い
▲性体験、妊娠、出産の年齢が早い
▲妊娠、出産の回数が多い
▲ヒトパピローマウィルス(HPV)感染
とくにHPV-16型とHPV-18型=性交渉によって感染する
【子宮頸ガンの症状】
初期に症状がでることは少ない。不正出血、性交時の出血、異常な帯下(おりもの)。
【子宮頸ガンの検査】
■細胞診:子宮頸部の粘膜を綿棒などで採取し顕微鏡で調べる。負担が少ないので子宮ガン検診で行われる
■医師による内診:膣内に指を挿入して子宮口を触診する
■コルポスコープ(膣拡大鏡):子宮頸部を観察する際に組織を採取し顕微鏡で調べる
■画像診断:CT検査、MRI検査
【子宮頸ガンの病期】
子宮頸ガンは、子宮頸部の粘膜の上皮細胞の変化(異形化)から始まり、そのうち約20%が上皮内ガンになり、徐々に進行していく。
◆0期:ガンが子宮頸部の上皮にとどまっている(上皮内ガン)
◆Ⅰ期:ガンが子宮頸部に限局している
→Ⅰa期:浸潤の深さが3mm以下
→Ⅰb期:Ⅰa期以外のⅠ期のガン
◆Ⅱ期:ガンが子宮頸部を越えて広がっている
→Ⅱa期:膣壁には浸潤しているが子宮傍組織には浸潤していない
→Ⅱb期:子宮傍組織に浸潤しているが骨盤壁には達していない
◆Ⅲ期:ガンが膣壁下1/3または骨盤壁に達している
→Ⅲa期:膣壁下1/3まで浸潤しているが子宮傍組織への浸潤は骨盤壁まで達していない
→Ⅲb期:子宮傍組織への浸潤が骨盤壁まで達している
◆Ⅳ期:ガンが膀胱、直腸に浸潤するか、小骨盤腔を越えて広がっている
→Ⅳa期:膀胱、直腸の粘膜に浸潤している
→Ⅳb期:小骨盤腔を越えて肺のなどに遠隔転移がある
【子宮頸ガンの標準的治療】
手術が第一選択になるが、子宮頸ガンの大部分を占める扁平上皮ガンは放射線の感度がよいので、放射線療法も用いられる。放射線療法は単独でなく、手術前・手術後と手術と併用されることもある。Ⅲ期およびⅣ期では、放射線と抗ガン剤を組み合わせた放射線化学療法の行われる。

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