
口の中に発生する口腔ガンは、頭頸部ガンの中では咽頭ガンとともに多いガンである。ガンが発生する場所は、舌、歯肉が多く、他に、口腔底、口唇、頬粘膜、耳下腺、顎下腺、小唾液腺などである。
(口腔ガンを咽頭ガンに含んで分類することもある)
口腔ガンのほとんどは、粘膜表面の重層扁平上皮(じゅうそうへんぺいじょうひ)にできる。
【口腔ガンの危険因子】
・口腔内の不衛生
・喫煙
・飲酒
・歯や義歯が当たる慢性的な刺激(キズ)
【口腔ガンの症状】
●舌ガン
最も起こりやすい場所は、側面(辺縁部)、裏側、舌根。
症状としては、
・舌の色の変化(一部が赤くなる、白っぽく厚くなる)
・熱いものや冷たいものの飲食でしみる
・治りにくい口内炎や潰瘍
・飲食物の飲み込みがしにくい(嚥下不良)
・しこり
・しゃべりにくい(舌の運動障害)
●歯肉ガン
・歯肉の変色
・しこり、潰瘍
・歯がぐらつく、歯痛
・歯槽膿漏とまちがえやすい
ガンが進行すると出血しやすくなる。顎の骨に転移しやすい。ガンが骨や筋層に及ぶと、顎の運動がしにくくなる。
【口腔ガンの検査】
口腔ガンは直接目で見やすい部位なので視診で病状が把握しやすい。
病理検査(ガン組織を採取して顕微鏡で調べる)、超音波検査、CT検査、MRI検査などで深さ、周囲への広がりを確認する。
【口腔ガンの治療】
●舌ガン
・手術、放射線
●歯肉ガン
・手術、放射線、抗ガン剤、動注化学療法
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