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ガンのつらい症状対策

胸水・腹水

第7回 CART研究会 2012年6月22日

医療機関での普及を目指す医療関係者向けの「CART(腹水濾過濃縮再静注法)研究会」

現在CART研究会は、「日本癌治療学会」「日本緩和医療学会」の学術大会のなかのプログラムに組み入れられています。今回は「第17回 日本緩和医療学会 学術大会(神戸)」において開催されました。

第7回CART研究会

第7回CART研究会プログラム

開催日時:平成24年6月22日(金曜日)11:00~12:45
会   場:神戸国際会議場 第14会場 (503・504)

Ⅰ.開会挨拶
  代表世話人 湘南鎌倉総合病院 太田惠一朗 先生

Ⅱ.基調講演             11:05~11:40
  座長 湘南鎌倉総合病院 オンコロジーセンター
  太田惠一朗 先生

  CARTの基本と癌性腹水治療への積極的応用
  要町病院 腹水治療センター
  松﨑圭祐 先生

Ⅲ.特別講演Ⅰ             11:40~12:00
  座長 東京女子医科大学化学療法・緩和ケア科
  林 和彦 先生

  CARTろ過濃縮保存の新技術について
  東京女子医科大学 輸血・細胞プロセシング科
  菅野 仁 先生

Ⅳ.特別講演Ⅱ             12:00~12:45
   座長 福井大学医学部附属病院がん診療推進センター
   片山寛次 先生

  癌性腹膜炎に対する新しい治療の確立に向けて
  国立国際医療研究センター開発治療部
  辻谷俊一 先生

Ⅴ.閉会挨拶
  副代表世話人 要町病院 吉澤明孝 先生

 

CART研究会の事務局長である松崎圭祐先生(要町病院 腹水治療センター)の基調講演(一部)

*KM-CARTの基礎知識については下記の記事をご参照ください。
◆「KM-CART(腹水濾過濃縮再静注法 改良型)」

◆「松崎圭祐先生とのガン対談」

KM-CARTを施術した390例を解析した結果、平均6.1リットルの抜水(最大は27リットル)。濾過濃縮は約1/10の630ミリリットル。処理時間は54分。2.8回の洗浄(1回3分)を含め処理に要した時間は1リットルあたり8.9分であった。

いくつかの症例を紹介すると、
①69歳男性 悪性中皮腫 
9.9リットルの腹水を抜きKM-CARTで1.4リットルの濃縮液の回収タンパクは301gであった。(アルブミン203g、グロブリン98g) KM-CART施術前には効かなかった利尿剤が施術後、効くようになった。以降4ヶ月の長期にわたって腹水治療なしで在宅ができた。

②膵臓癌、肝転移
ジェムザール+免疫療法が無効のためTS-1に変更。原発巣に対しやや効果見られるも、腹水のため経口摂取ができなくなる。腹水15リットルをTM-CARTで処理し1.2リットル回収。(アルブミン75g、グロブリン80g) KM-CART後、食事が摂取できるようになりTS-1服用復活。仕事にも復帰できた。

③60代 乳癌再発
腹水のため化学療法中止。週3日、1日1.5リットル抜水も翌日また元に戻る。全身状態が悪化し緩和ケアに。四国から車椅子で上京し来院。8.6リットル全量抜水しKM-CART処理。帰宅3日後、ゴルフに行き18ホールをラウンドした。

④50代 卵巣癌
胸水と腹水がある。胸水はなんと4.2リットルと多い。胸水と腹水あわせて10リットルをKM-CART処理。翌日から食事ができるようになり、化学療法2クール施術すると腹水が溜まらなくなる。

今までなす術がなかった難治性の腹水に対し操作が簡便になったKM-CARTを施術することで、患者さんの苦しい症状の緩和、QOL改善とともに積極的な治療もできる可能性がでてきた。また、KM-CARTの施術例が増えるに従ってわかってきたこともある。

*回収タンパクを分析するとグロブリンの比率が高い症例が多い。ガン細胞と免疫細胞が闘ったタンパクが含まれているのではないか? 現在、解析を進めている。

*全量抜水することで全身の血液循環、体液循環が良くなる。施術前効果のなかった利尿剤が効くようになったり、食欲が回復するのは、腎や消化器の血流量が回復して機能が復活するからではないだろうか。腹部膨満感、呼吸の苦しさ、下肢浮腫の軽減もみられる。


さらに抜いた腹水中から回収したガン細胞を利用して樹状細胞ワクチン療法への展開を試行している。腹水の量にもよるが回収細胞だけでできるので、時間の短縮、コスト軽減につながる。また回収ガン細胞は抗癌剤の感受性試験にも使える。

腹水はガン細胞と免疫細胞が闘った情報が満載の宝箱である。KM-CARTによって腹水は「治療の中止」から「新たな治療の開始」にすることができる、と言える。腹水は『抜いたら弱る』から『抜いたら元気になる』という認識を早く医療機関に普及したい。

◆CART研究会のサイトはこちら!







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