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ガンのつらい症状対策

胸水・腹水

KM-CART(腹水濾過濃縮再静注法 改良型)

CART(腹水濾過濃縮再静注法)普及のため使いやすく改良したKM-CART

従来のCART(腹水濾過濃縮再静注法)は、細胞成分の少ない肝性腹水(肝硬変に伴う)には対応できていたものの、ガン性腹膜炎などによる難治性腹水は処理できないと医療現場では評価されていました。

【ガンの腹水には使えなかった主な理由】
①回路と操作が複雑で臨床工学技士の立ち会いが必要。
②細胞や粘液成分の多いガン性腹水では、1~2リットル前後で濾過膜が詰まってしまい、それ以上の腹水処理ができない。
③専用のローラーポンプで管状の膜に押し込み濾過するので、腹水中の白血球に過度な刺激がかかり、そのためインターロイキンなどの炎症物質が増加してしまい濃縮液を血管内に戻すと高熱が出る。

しかし「腹水は抜いたら弱る」だから「治療の手段がない」という医療の現状を打破しようとCART(腹水濾過濃縮再静注法)の改良に乗り出された医師がいます。要町病院 腹水治療センター長 松崎圭祐先生です。専門は消化器外科ですが、それ以前の心臓外科時代に「体外循環と濾過膜」について研究された経験が、CARTの装置と操作の改良に役立っています。

KM-CART(腹水濾過濃縮再静注法 改良型)
要町病院 腹水治療センター長の松崎圭祐先生


【腹水濾過濃縮再静注法の工程】
(1)患者さんの体外へ抜き出した腹水の中から細胞成分(血球、ガン細胞、細菌など)を除去する・・・【濾過】
   ↓
(2)余分な水分を除き患者さんの体にとって貴重なタンパク成分(アルブミン、グロブリン)を残す・・・【濃縮】
   ↓
(3)貴重なタンパク成分を含む濃縮液を再び患者さんの体内に戻す・・・【点滴静注】

現在の一般的な腹水への処置は、腹水を抜くだけの腹水ドレナージです。しかしたんに腹水を抜くだけの処置には限界があります。大量の腹水を抜いた後には、急性循環不全(腎不全やショック)などのリスクがあります。また腹水というのはすべて「体に悪い水」ではありません。腹水の中にはガン細胞や細菌などと共に、体に必要なアルブミンやグロブリンというタンパク質が混じっています。少量でも腹水を繰り返し抜くと、これら貴重な栄養や免疫物質であるタンパク成分が失われ(血漿蛋白濃度低下)、急速に体力が低下し全身状態が悪化するだけでなく、さらに腹水が溜まりやすくなるという悪循環を招きます。

CART(腹水濾過濃縮再静注法)の有用性を認識されていた松崎先生が、医療現場で実用できるように改良されたのがKM-CART(改良型 腹水濾過濃縮再静注法)です。主な改良点は次のとおり。

①濾過膜を内圧方式(管の内から外へ濾過)から外圧方式(管の外から内へ濾過)に変更。
②濾過膜の目詰まりを簡単に回復させる膜洗浄機能を追加。
③一般的な輸液ポンプと吸引器も利用できるようにし、従来の大掛かりな専用ローラーポンプを不要にした。

KM-CART(腹水濾過濃縮再静注法 改良型)
どの病院でも施行できるようにシンプルな装置に改良

これによって、濾過器と濃縮器につなぐ回路が4本、濾過膜を洗浄する回路が2本と装置が簡易的になりました。どの病院でも看護師さんが扱えるような操作になり、濾過膜の洗浄が簡単になったので1回で15リットルの腹水を処理できます。処理時間も以前は1リットルに30分から1時間くらいかかっていましたが、改良型は約9分です。またローラーポンプで腹水をしごいて濾過膜に押し込むことがなくなったので、ガン細胞や白血球などへの機械的ストレスが大幅に減少。炎症物質の産生が少なくなったので、従来型では必発していた発熱が頻度・程度ともに軽減できました。どの病院でも看護師さんができる簡単な操作になったのです。

KM-CARTで腹水の処理をされた患者さんは、QOL(生活の質)が改善し心身とも元気になります。諦めていた治療を再開できる場合もあり、希望や意欲を持てるというプラスの効果があります。さらに腹水中のガン細胞やリンパ球が良い状態で抽出できることから、抗ガン剤の感受性試験や免疫細胞療法への応用が期待されています。


◆松崎圭祐先生との対談記事はこちら!

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