「あきらめる」という言葉からは、敗北や降参というイメージを持たれるかもしれません。「あきらめる」は、生きることや治すことを放棄することでなければ、無気力、無抵抗になることでもありません。「あきらめる」の本来の意味は、『明らかにする』です。現状をきっちりと見極め迷いがなくなり、余分なものを捨て去り、今やるべきことが明らかになる。
『あきらめる』とは良い意味での開き直り、潔さです。それは、安易なプラス思考とか楽観主義とはちがいます。プラス思考や楽観主義というのは、その根底に人の一生への真摯な思いがなければ、一時的な現実からの逃避になってしまいます。強欲や執着を削ぎ落とし、シンプルに自分らしく生きる。自分の人生を『あきらかに極める』ことです。
日本ホリスティック医学協会常任理事の大塚晃志郎氏は著書
「人のからだは、なぜ治る」のなかで、 「虚心」と「無心」のちがいを
解説しています。
「前者は、うつろなボーッとした心、または心を失っている状態、後者は、澄みきった水面のように静 かで波立っていない、明鏡止水ともいわれるような心の状態といえるかもしれない」
『あきらめる』とは、自分の能力を最大限に発揮するため、余分なものを捨て、気が充実したとても鋭 い状態をつくりだすのです。


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