再発・転移・進行・末期のガン対策

ガン体験者との対談

Iさん(60代女性) 膵臓ガン

生きて元気にして笑っている膵臓ガン患者、っていうだけで価値あるでしょ?!(笑)
2013年4月 京都にて
ステージ4aの膵臓ガンが見つかって6年半。今ではご自身の経験を生かして、患者会のお世話もされています。


◆生存率が低いので開き直った!◆

小澤
この度は取材をご承諾いただきありがとうございました。

Iさん
いえいえ、お役に立つかどうか…。

小澤
患者会の前でお時間も限られていますが、膵臓ガン発見の経緯からお願いできますか。

Iさん
2006年の秋に成人病検診の検査で腹部エコーを受けました。なにか影があるというので精密検査をしたところ、膵臓ガンのステージ4aと診断されました。

小澤

その頃、体に不調は感じていませんでしたか?

Iさん
下痢気味でしたが、気にするほどでもありませんでした。ですから、検診で見つかったのはすごくラッキーだったと思います。あと一ヶ月遅かったら手術できなかっただろう、と主治医に言われました。

小澤
すぐに手術された?

Iさん
手術日は12月11日。6~7時間くらいかかりました。第2の誕生日ですね。(笑) 

小澤
手術日が第2の誕生日ですか?(笑)

Iさん
だって調べたら私のガンの生存率はメチャクチャ低い。(笑) ステージ4aの膵臓ガンと判明して2~3日は、「どうよこれっ! 終わりや!」と思いました。(笑)

小澤
たしかによい統計数値ではないですね。

Iさん
あまりに生存率が低いので、開き直った。(笑) 「今まで波乱な人生だった。これでもかといろんな事が降りかかってきたけど、自分としてはよくやった!と納得のゆく人生だった!面白かった!」という思いもありましたし。

小澤
Iさんとしては、「まあ、生きたぞ!」と?!

Iさん
夫を阪神淡路大震災の前年、ガンで亡くしました。46歳でした。両親二人も、やはりガンで他界しました。だから、「ガンはどんなものか?」というのはだいたいわかっているつもりでした。

小澤
ふつう生存率や治療成績が悪いとショックを受けると思いますが?

Iさん
ショックがまったくなかったわけではありませんが、家族の事で修羅場を経験していたので…ガンは自分自身の問題なので、気の持ちようが楽でした。

小澤
そういう捉え方がありますか?!

Iさん
家族といえ、自分以外の人間の事なので思うようにはならない。でも自分の病気は自分の事だから、自分の思うように対応すればいいので楽ですよ。(笑)

小澤
他人はコントロールできないけど、自分の事ならコントロールしやすい。


◆ニコニコ顔の主治医と猫◆

小澤
治療の経過はいかがでした?

Iさん
手術を受ける病院は、ネットや友人の情報を集めて自分で決めました。私は主治医の先生に恵まれました。

小澤
といいますと?

Iさん
とても良い先生で、いつもニコニコ顔。にこやかな表情で接してくれました。「手術は俺らが頑張るから、その後はIさんが頑張るんやで!」と言われたんです。

小澤
ほぉ~。

Iさん
そういう言われ方したのは良かったと思います。手術後、ベッドの上で体の向きを変えることから、少しずつ歩き出し散歩するのも自分の仕事という意識が持てました。回復へのスイッチが入りましたね。

小澤
手術後はどんな治療をされたのですか?

Iさん
点滴による抗ガン剤治療を2週間に1回のペースで1年間やりました。翌年の4月から復職して…なにせまだ息子二人が扶養家族、稼ぎ頭は私しかいませんので…定年まであと2年頑張ろうと思いました。

小澤
体調はいかがでしたか?

Iさん
手術は上手くいったのですが、腸をコントロールする神経叢をだいぶ削ったらしく、術後は下痢がしんどかったですね。

小澤
手術の後遺症ですか。

Iさん
「どうなってるの?」とびっくりしました。だって、水しか出てこない。(笑) これは自分でコントロールできるものではない。(笑)

小澤
コントロールできない、といっても困りますよね。

Iさん
それで浮かんできたのが、猫が私のお腹の中に居て、その猫がお腹の具合をコントロールしているイメージです。

小澤
はッ?!

Iさん
アホで、気まぐれで、マイペースの猫ちゃん。私のお腹の具合は、その猫ちゃんの気分しだい。私の手に負えることではないから仕方ない。猫ちゃんに付き合っていくしかないと思ったんです。(笑)

小澤
それで、いまその猫ちゃんはどうしているのですか?

Iさん
だんだん賢くなりましたよ。でも、今はもういなくなっちゃった。私のお腹から出て行って、どこか別のお腹に居座っているのじゃないかしら。(笑)


◆ガンになったお陰で定年後の人生、ムッチャ楽しい!◆

小澤
ガンになったことはIさんにとって、どんな意味があるとお考えですか?

Iさん
ガンになったのは不思議でもなんでもありません。「やっぱりな」という感じです。

小澤
心当たりがある?

Iさん
主人が亡くなった時、子供たちの面倒を見なければいけないという思いが強かった。ところが家庭内に問題が発生して、2ヶ所に分かれて住まざるを得なくなった。私はそこを週のうち半分ずつ訪問していました。あ、そうそう、私の父が生存中はもう1ヶ所ですね。フルタイムで働きながら、3ヶ所を回って食事など家事の世話をしていました。

小澤
巡回家政婦さんみたいですね。

Iさん
まさにその通り!(笑) 肉体的だけでなく精神的な負担も尋常ではなかったので、自分でも命削っている感覚がありました。 

小澤
女手一つで育てなければならない。知らず知らずのうちに、義務感、責任感にがんじがらめになっていた?

Iさん
そうだと思います。だからガンは、「息子たちのことは放ってしまえ!」というメッセージだと思いました。それで“家族解散”したのです。(笑) ガン患者の会 ASUKAの定例会やセミナーに参加して、「あっちはあっちの人生。背負い込まなくていいや!」とあまり引きずられなくなりました。親子であってもそこまで関わらなくていいのだと。問題への向き合い方が変わったのですね。《問題解決の為に相手をどうこうしよう→その問題に自分がどう応じるか》に意識をシフトできるようになった。

小澤
ガン患者の会 ASUKAも助けになりましたか?

Iさん
自分が苦しい時、そこへ行って吐き出すと仲間が受け入れてくれる。そういう場は必要だと思います。ガンの患者会の存在意義は、そこにあると思います。

小澤
最後に、膵臓ガン発見から今年で7年になるIさんから、ガン患者さんへメッセージを頂けませんか?

Iさん
そんな偉そうな立場ではありませんが、悲観し過ぎない深刻になり過ぎないのがいいと思います。やりようはありますから。まずは現状を受け入れる。開き直ってウソでもいいから笑顔になる。(笑) 

小澤
ガンだってそう悪いことばかりじゃない?!

Iさん
私なんか「ガンの印籠」を今でもチラつかせていますよ!(笑) お陰で自分自身にエネルギーを使うことができた。自分を大切にできた。

小澤
しっかり利用していますね。(笑)

Iさん
そうはいっても落ち込むことはあるので、そんな時は自分なりのリセット合図を作る、というのを教わりました。私の場合は、ニタ~とにやけ顔になることです。それが気持ちのリセットの合図。

小澤
ニヤニヤするのって、猫のイメージだなぁ。

Iさん
私、もともと犬より猫のほうが好きなんです。気ままさ、好き勝手、マイペース。

小澤
じゃ、Iさんのお腹の中に居た猫は、Iさんの分身だったのかも?!(笑)

Iさん
あ、そうね! そうかもしれない!(笑)



【編集長感想】

Iさんには、本編でご家庭の事情の詳細を披露することはしない約束で取材に応じて頂きました。しかし当日お会いしたIさんからは、家族との壮絶な日々、ステージ4aの膵臓ガンを経験された苦労は微塵も感じられませんでした。

ガンになることで、本来の自分のイメージとオーバーラップする猫の生き方を取り戻せたのかな。家族の事、ご主人やご両親のガン、震災を経験したIさんの教訓は「楽しいことは先延ばしするな!」「トイレは行ける時に行け!」「遊びは遊べる時に遊んでおけ!」(笑)

「生きて元気にして笑っている膵臓ガン患者、っていうだけで価値あるでしょ?!」と笑顔で語るIさん。希望の星です! ありがとうございました。


◆ガン患者の会 ASUKAの記事はこちら!





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