再発・転移・進行・末期のガン対策

ガン体験者との対談

豊 秀之さん 直腸ガン

ご自身のガン体験を基に医療美容の普及に努める美容師さん!
2014年9月 神戸市垂水区のメディカルビューティサロンRIPSにて
「美容室は髪をカットするだけのところではない。お客様が明るく元気になれるところであるべきだ!」という理念は、豊さんがガンになり患者として医療と関わった体験から生まれたものです。ガン予防の啓蒙活動、および医療用ウイッグの提供やアレンジをはじめとする医療美容の担い手の育成を精力的に手がける豊さんにお話を伺いました。


豊 秀之さん 直腸ガン
直腸ガン体験と医療美容の活動を語る豊秀之さん



◆自分の命を預けるなら“人”を見ないといけない!◆

小澤
豊さんとは2011年、姫路で初めてお会いしています
どうもご無沙汰しています。豊さん、元気いっぱいご活躍ですね。

豊さん
小澤さんも神出鬼没に取材されていますね。(笑)

小澤
3年前は、顔合わせ程度でした。今回はがっつり豊さんのホームに乗り込んできました!(笑) 医療美容のお話の前に、豊さんのガン体験をお聞かせください。

豊さん
ちょうど6年前ですね。2008年の8月に血便が出ました。指示通り病院に行って検査してもらいました。結果は1週間後ということだったのですが、2日したら「すぐ病院に来てください」という電話がかかってきた。いや~な感じがしましたね。(笑)

小澤
病院の方からかかる電話で、まずよいお知らせはないですね。(笑)

豊さん
それで病院に行きましたところ「悪性です」と告げられて、なんかこう魂をすっと抜かれたような気がしました。

小澤
ぽっかり穴が空いちゃった?!

豊さん
しばらくして気を取り直しまして、翌2009年の1月に手術しました。

小澤
ガンが見つかってからだいぶ間がありましたね?

豊さん
それこそ、セカンド、サード、フォース・オピニオンまで取りました。1つめの病院は、周囲の人たちから「あそこはやめとけ!」と言われるような評判の悪い病院でした。2つめは、そこそこ大きな病院でしたが50%以上の確率で人工肛門になると説明されました。当時45歳で、仕事も脂が乗っているところでしたから、それは有り得ないと思って「人工肛門にならない手術ができる病院を紹介してください」と頼みました。

小澤
そんなお願いしたのですか?! ドクター、あまりいい顔はされなかったでしょう?!(笑)

豊さん
ちょっと、ムッとした顔してましたね。(笑) でも僕が望む術式ができる可能性のある大学病院を紹介してくれました。ただ、そこの主治医とのコミュニケーションがうまくいかなくて、意思の疎通ができないストレスを感じました。そうするとだんだん、「この人に手術してもらうの嫌だ!」となった。(笑)

小澤
やめたんだ。(笑)

豊さん
こっちが勝手に行かなくなったので、次の病院の紹介もなし。がんジプシーになっちゃった。(笑)

小澤
新人のガン患者のわりには態度大きかったですね。(笑)

豊さん
ということで、一からやり直し。自分で調べて大阪府立成人病センターに、よいお医者さんがいるという情報を掴みました。それで、その先生を紹介してくれる人を見つけました。

小澤
ふうん。初めてガンが見つかると「早く治療しよう」というのが一般的な反応ですが、そうやって時間をかけていて焦りはなかったですか?

豊さん
周りからは「早く手術せいや!知らんでぇ!」という声がほとんどでした。自分でも不安でしたよ。大学病院と縁切るときなんか、それなりの覚悟を持ちました。

小澤
不安でありながらも、納得して治療を受けたかった?!

豊さん
自分の命を預けるなら“人”を見ないといけない、という思いがありました。

小澤
「人を見る」というのは、他人の評価ではなく豊さんの目にかなうかどうか?

豊さん
15歳から美容師をしてるんですが、仕事関係の営業の方が来られて取引の申し出を受けると、必ずその会社の社長さんと会うことにしてるんです。パートナーとして一緒に仕事するなら、人物が大切だと先輩から教えられた。だから、ガンを治すパートナーとして相応しいと思える人に手術してほしかった。

小澤
そうすると、その会社が提供する商品、ソフト、サービスのクオリティもさることながら、携わっている人が何より重要だとお考えなのですね。それを豊さんはご自身のガン治しにも当てはめた。それで、府立成人病センターの担当ドクターはどうだったのですか?

豊さん
まあ、フランクで人懐っこい先生でした。相性ピッタリ!!(笑)「めっちゃこわいやろけどなぁ、豊さん」って、僕の気持ちを汲んでくれた。(思い出し涙)

小澤
病院を数ヶ所回って、ついにこの先生なら命預けられるという医者に出会えた。これで希望してたとおり人工肛門は回避できたのですね。

豊さん
それが、そうもいかなかったのです。

小澤
えっ?!

豊さん
手術の翌日から出だした熱は上がる一方・・・どうも縫合不全を起こしたらしく3日後に再手術して一時的に人工肛門を付ける羽目になった。

小澤
人工肛門がイヤで辿り着いた病院だったのに。

豊さん
取り外せたのは8ヶ月後でした。(笑)

小澤
手術後は何か治療をされたのですか?

豊さん
抗ガン剤の提案もあったのですが、元来、病院嫌い、薬嫌いでしたから「剤」という字が付くものは遠ざけています。(笑) 使ったのは便秘の薬とどうしても痛い時の鎮痛剤くらいですね。

豊 秀之さん 直腸ガン
語ります、語ります、豊さん(笑) 左はメディカルビューティー・チーフアドバイザーの岡田恵美さん。医療美容RAMBSの事務局長もされています



◆ガン患者支援・・・美容師としてできること◆

小澤
さて、豊さんがガン患者支援を始められたのは、どんな思いがあってのことですか?

豊さん
手術前の一ヶ月ほど何も手につかなくて、毎日のように六甲山に行ってぼうっとしている時期がありました。鬱ぽかったんかなぁ。なにかに打ち込まないといけないなと思いました。手術後、とあるご縁でガン患者を支援する組織に入りました。そこで、故逸見正孝夫人から「美容師さんならではのことができるのじゃないですか」と言われました。

小澤
ああ、逸見晴恵さんから?!

豊さん
それで「こんいろリボンの会」を立ち上げ、ガン患者さんではなく美容師に声を掛けました。当初は、ウイッグスタンドを無料で送る活動を始めました。そのような活動を通じて医療関係者とも接点ができていくと、医療を施す病院は「病気になった後に行く所。つまり病人として関わる所」なんだとつくづく思いました。

小澤
例えが適切かどうかわかりませんが、事件が起きてから動き出す警察と似ています。病気と診断されてはじめて事を為し始める。

豊さん
だから美容業界としては日頃から病気を防ぐ生活の啓蒙や、病気に伴って生じる外見的不都合(脱毛、肌のトラブル、傷跡の悩みなど)への対処といった役割を担うべきじゃないかと考えました。

小澤
病気予防についてもですか?

豊さん
ええ、やはり不健康な状態では美しくなりにくい。美容師が美容学校で習うのは、髪の毛のカットだけではないのです。皮膚やリンパや筋肉のことを学ぶカリキュラムが組まれているのです。

小澤
そうか、人体の構造を知らないと美容の仕事が成り立たないのは理解できます。

豊さん
だから美容師は、ふだんの身近な生活の中から健康情報を発信できるはずなのです。そして容姿がきれいになるには外見を装うだけでなく、内面から美しくならなければいけない。内側の心身が美しくなるということは、すなわち健康であるということだと思うんです。


◆医療美容・・・一生涯、お客様の美容を担当するために◆

小澤
今日お邪魔しているこちらのお店(RIPS)では、メディカル・メニューと呼ぶ医療美容のメニューがあります。ガン患者さんがご来店になるようですが、具体的にはどんなことをやっているのですか?

豊さん
抗ガン剤治療による脱毛でウイッグのご相談が多いです。病院で勧められたウイッグでは満足できないということで、まずはウイッグ選びからになるのですが、初めてここに来られた方に尋ねるんです。「いま通っている美容室で相談されなかったのですか?」

小澤
はぁ?!

豊さん
すると「ガンで髪の毛抜けて、カットしてもらう髪が無くなったから(行きつけの美容室に)通えなくなった」という答えが返ってくる。これ、美容師として悲しくないか?!ってことですよ。

小澤
そっかぁ~! そういう心理になるものですか?!

豊さん
僕らのお客さん、長い付き合いの方がいらっしゃる。ちっちゃい頃から通って成人式迎えたとか、赤ちゃん産んだ頃から来てくれて今は孫がいるとか・・・10年、20年、付き合いのあるお客さんが病気になって脱毛したら来れなくなるっていうのはおかしい。長いこと通ってもらって、お客さんの髪質も把握しているのにガンで髪が抜けて僕らのとこに来れなくなる・・・それは、悲しい。

小澤
たしかに・・・。

豊さん
片や、美容師に聞いてみると「ウイッグのことを相談されても、わからない」と困惑している。美容師はふつうの髪の毛はカットできるが、ウイッグをカットできないのですよ。

小澤
へぇ~、そういうもんですか?! 美容師さんならマネキンの髪だろうとカットできると思っていました。(笑)

豊さん
でもね、自分のお店の常連さんなら髪の毛が無くなっても、どんな髪の毛でどんなヘアスタイルしていたか知っている。何年、何十年と髪を任せてもらっているのに、ウイッグの相談できないなんてダメですよ。だから医療美容というのは病気で髪の悩みを持つ人を対象にした特殊な美容ではなく、いま通ってくださっているお客様が病気で髪や肌のトラブルを抱えた時に対応するための技術なのです。お客様の生涯にわたって美容の担当者になるために必要な技術なのです。

小澤
それでリーズナブルなウイッグの提供や、どこで買い求められたウイッグでもカットしてアレンジできる技術を美容師仲間と共に磨いているのですか?

豊 秀之さん 直腸ガン
仲間とウイッグカットの講習



豊さん
女性にとって髪を失うというのは死ぬほど辛いことなんです。その悩みを、いったいどこにぶつけたらいいか・・・ある女性は、副作用で脱毛になるのが嫌で抗ガン剤治療を躊躇していたら、「命のほうが大事だろう!」と医者にたしなめられたそうです。泣く泣く抗ガン剤治療受けて、帽子を被ったり、似合わない不自然なウイッグを付けて我慢するのって、それで患者さんの心は明るくなるのでしょうか?

小澤
そうは思えませんね。男でもその心情を察することはできます。気持ちは萎えるだろうし、外出や人と会うのをはばかるかもしれません。

豊さん

気持ちが引きこもってしまって、闘病にもいいわけないでしょう。暗い気持ちでウイッグ付けて隠れるように来られた方が、今までと同じような自分の髪型に戻った時の晴れ晴れとした顔を見ると、こちらも嬉しくなっちゃう。やりがいを感じるのですよ。「これで買い物行けるわぁ~」とか言いながら涙流される。

小澤

ガンに占拠されていた人生を、自分の手に取り戻す! 医療美容はそんなお手伝いができるのですね!  ご協力ありがとうございました。


豊 秀之さん 直腸ガン
豊さん、いろんなイベントにも参画されています



【編集長感想】


豊さんはガンを体験されたことによって、ご自身が良くなることだけを考えなかった。お店に来て下さるお客様のこと、自分が身を置く業界のことに思いを馳せたのです。そして行動を起こした。それが、すっごくえらいと思うのです。

医療美容の技術を習得し向上させるため、医療美容認定協会の認定協会を設立して仲間の輪を広げておられます。


◆一般社団法人 ランブス医療美容認定協会(RAMBS)の公式サイトはこちら!
(協会認定のお店リストはこちら!)

◆ロハスなヘアーメイクサロン RIPS(医療美容のメニューが充実)の公式サイトはこちら!



ロハスなヘアーメイクサロン RIPS
神戸市垂水区にあるロハスなヘアーメイクサロン RIPS  医療美容の相談、健康提案などに特化したサロン


ロハスなヘアーメイクサロン RIPS
良心的なお値段で医療用ウイッグの提供をしているが、他で購入したウイッグのカット、アレンジもしてくれる


ロハスなヘアーメイクサロン RIPS
抗ガン剤でくすんだお肌、傷跡に合わせてメイク指導もしてくれます


ロハスなヘアーメイクサロン RIPS
酵素ジュース教室も開催!



(美容系の取材なので、フォトグラファーに同行撮影してもらいました)
*撮影:フォトグラファー 清水紀子さん
清水さんのブログ「Florence*non*non」はこちら!













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