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一般的なガンの治療

抗ガン剤

抗ガン剤治療が大きく変わる!(2017年9月)

臓器別から遺伝子異常を標的に!
従来の一般的な抗ガン剤治療は、「フリーサイズフィット」と呼ばれ、殺細胞効果を狙い臓器別原発病巣ごとに適応した薬剤が選択されます。代謝拮抗剤、アルキル化剤、抗ガン性抗生物質、植物アルカロイド、白金化合物などです。細胞増殖過程を阻害するもので、ガン細胞だけでなく正常細胞の増殖にも影響を及ぼす治療です。

それが「個別化治療」といって、ガン組織特有のタンパク質や、特定の遺伝子異常を見つけ、それに対応する薬剤で治療できるようになりました。

さらに「精密医療(プレシジョン・メディシン)」は、ガン組織の全遺伝子を網羅的に検査することで、ガン化の軸となる遺伝子(ドライバー遺伝子)の異常に対応する薬剤で治療します。

同じガン種であっても遺伝子の異常によって個性(性質・タイプ)が異なります。遺伝子解析技術の進歩によって、数十に及ぶ遺伝子を短時間、低コストで網羅的に検査できるようになりました。それによって、個性を特定しやすくなったのです。

例えば、肺ガンは形質上の特徴をもとに、腺ガン、扁平上皮ガン、大細胞ガン(以上3つが非小細胞ガン)、小細胞ガンの4つに分類されます。そのなかで最も多い腺ガンは、EGFR、ALK、ROS1などの遺伝子変異が確認されています。それぞれに対応する分子標的薬は、すでに開発されています。なお、扁平上皮ガンの一部にも同様の変異が見られることがあるので、非小細胞ガン全体に対して遺伝子検査が行われます。

ただし、個別化治療や精密医療で100%効果が得られるわけではありません。遺伝子検査しても、ドライバー遺伝子が特定できなかったり、特定できても対応する薬剤が開発されていない場合もあります。また、副作用もゼロではありません。中には重篤な副作用も発現しています。

さらに、ガンの中には頻繁に遺伝子変異を起こすタイプがあり、当初の検査で標的として遺伝子と異なる異常によって進行、再発、転移することも考えられます。

加えて、遺伝子検査には究極の個人情報に立ち入る部分があるため(特に全ガンのうち5~10%を占める遺伝性腫瘍の検査)、社会からの偏見、差別、心の葛藤などナーバスな問題が付随します。(認定遺伝カウンセラーによるカウンセリングが提供されている:実費)

それでも、従来の化学療法(フリーサイズフィット)に比べ、高い奏功率や劇的な腫瘍縮小・消失例が期待できるので、薬剤選択のための遺伝子診断(コンパニオン診断)が標準になっていくと思われます。(注:生存期間についての従来の治療と比べた有効性は不明)


*すでに米国ではFDA(米国食品医薬品局)が、MSI-H(遺伝子不安定性の高いガン)およびdMMR(スマッチ修復機構の欠損)があれば、ガン種を問わず抗PD-1抗体の「キイトルーダ」(ペムブロリズマブ)の適応が認可されました。(2017年5月23日) 原発臓器での区別ではなく、バイオマーカー(特異的な遺伝的特徴)に基づいた試験が承認を取得した初めての抗ガン剤となりました。

*遺伝子異常には、変異、増幅、転座(染色体異常の一つ)があります。


◆愛知県がんセンター 公開講座(ゲノム医療の実用化に向けて 2017年9月2日)の記事はこちら!









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