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データ2008年01月11日
 

手術を受けるかどうか迷ったら

あなたは「切れば治る」という欲を抑えることができるか?
ガンの治療のなかでも、多くのケースで行われるのが手術である。ガン細胞は、体のその場所にとって憎まれっ子であるから、できれば悪い仲間が増える前に「排除」したい。となると、手術で「切り取る」のが手っ取り早い。
 
ガンの種類や進行度(ステージ=ガンがどのくらい進んでいるか)によって、すべて手術が適用になるわけではない。しかしながら、ガンを取り除くことにかけては完璧ではないものの確実である。とくに内臓のガンは初期ならかなりの確率で手術だけで生存率は高い。
 
ガンの手術は次の条件を考慮して行うかどうかを判断する。
 
1.各ガンの治療ガイドライン(各ガン学会ー胃癌学会、大腸癌学会、肺癌学会などが取り決めた)で定めた標準的な治療に基づいて、手術が第一選択である。
 
2.患者さんの年齢、体力、合併症(持病=心臓病、肝臓病、腎臓病、糖尿・・・など)を考慮。
 
3.患者さん本人、ご家族の意思、希望。
 
初めてのガンで、ガンの範囲も限られていて、周辺に広がっていたり、転移のない場合はすんなり手術に踏み切れる。問題は、高齢者、再発、若い世代の進行ガンである。
 
手術の成否の鍵は、医師の腕と思われる方が多いが、それ以上に重要なのは患者さんの体力である。手術自体は医師の技量であるが、その後の回復は患者さんの治癒力に依る。体の外部と接する部分、皮膚や粘膜(呼吸で空気を取り込む鼻、のど、飲食物と接する口の中、食道、胃腸など)は、傷つくことに慣れていて速やかに修復する。しかし、体の内部(内臓やその周囲の組織)は、メスで傷つけられることは想定されていない。とくに内臓は、重要な生命活動の役目を担っているところなのでダメージが大きい。外科医の文献でも下記のように報告されている。
 
「手術により筋肉中のたん白質が切除部分の修復に費やされて、全身の栄養状態の低下がおこる。特に高齢者や侵襲の大きな手術では、免疫能低下と共に術後感染症の合併症を誘発する原因となる」
(日本医科大学 第一外科)
 
また、手術によって目に見えないサイズのガン細胞が周囲に飛び散ったり、血管やリンパ液を介して他の部位へ移動する可能性は少なくない。手術によって体力が低下したり、免疫力が落ちれば、それらのガン細胞の成長を阻止するのが難しくなる。
 
従って、次の2点はとくに注意したい。
 
①体力は検査で測定できない
病院での検査は、血液検査や画像(CT、MRI)で事細かに人体の情報が得られる。しかしこれらの情報は、『病気の情報』であって、『体力や元気さの情報』ではない。検査データだけで患者さんの体力を判断してはいけない。
 
②若い世代のガンの手術
若いから体力がある、という先入観は危険である。40代、50代、60代、とくに働き盛りで一家の大黒柱でもある男性の場合は、なんとかガンを治して社会復帰を、というのが患者本人、ご家族、主治医の願いである。その分、ご本人も医師も強いガン治療を選ぶケースは少なくない。ただ再発や進行ガンで厳しい状態のガンに対し、いちかばちかの勝負をかけるような手術は、よくよく考えて行うべきだ。
 
たとえば、手術ができないくらい進行していても、若い世代の患者さんならなんとかしたいと思う。
そこで抗ガン剤治療によってある程度ガンが小さくなったり、現状維持で経過すると、医師は「ここで一気に手術でガンを取り除きましょう」という欲が出る。「血液検査でも肝臓、腎臓の数値も悪くないし、白血球や血小板にも副作用が見られない、今が手術のチャンスです」と手術を勧める。患者さんも家族のためにも治りたい一心で、手術を受け入れる。
 
ところが、検査の数値はなんとか基準をクリアしていても、抗ガン剤治療によって体力は赤字になっていることがある。そこで手術で内臓などをガッサリ取れば、治癒力や免疫力がガクンと落ちる。
 
実際、ある40代の男性は、このようなケースで手術をした後、医師の予想をはるかに越えるスピードでまたたくまに肝臓がガンで侵され亡くなった。抗ガン剤と手術で手薄になった防衛ラインを、いともかんたんにガン細胞に突破されたのである。
 
無理な手術は逆に命取りなる、ということは想定しておきたい。その目安となるのは、検査のデータ(数値)だけでなく、患者さん本人の持つ身体感覚、日頃患者さんと接しているご家族の目から見た患者さんの様子などが重要なのである。
 
それでも手術を望むのであれば、体力づくりのため補完的に栄養素サプリメント、漢方薬などを上手に利用すべきである。ガン細胞自体を攻撃する力は手術、抗ガン剤、放射線といった標準的な治療は即効力があるが、身体機能の低下を防ぐ、体力をつけるといった『守り』に関しては、現代医学以上の効力があるといって過言ではない。
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