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データ2008年01月11日
 

ガン放射線治療と放射線ホルミシス

放射線治療のメリット・デメリット、受けるときのチェックポイント
温泉療法など天然の放射線の作用は?

放射線によるガン治療は、手術や抗ガン剤治療に比べると地味な脇役のように思われがちである。また、私たち日本人にとっては戦争中の被爆体験から、放射線は恐ろしいものという意識が根強い。一方、ラジウム・ラドン温泉などは人気があり、ガン患者の湯治で有名な秋田の玉川温泉の効果は、微量な放射線ホルミシス効果とも言われている。放射線の上手な利用法は?レポートしてみた。
 
■なぜ、ガン治療に放射線を使うのか?
 
放射線がガンに効くメカニズムは、次のようである。
 
「人体の細胞に放射線が照射されると細胞内の水に作用して、様々な活性酸素というものが作られます。活性酸素はDNAを傷つけ
、細胞はこれを修復しようとしますが、ある程度以上になると修復できず、細胞分裂ができなくなって、細胞は死ぬことになります」(「阪大医学生が書いたやさしいがんの教科書」より)
 
言い換えると、
放射線は細胞の遺伝子に傷をつける。
   ↓
傷ついた細胞は傷を修復する能力を持っている。
   ↓
傷を修復できなければ細胞は死に至る。
   ↓
傷を修復する能力は、ガン細胞より正常細胞のほうが高い。
   ↓
正常細胞は修復でき、ガン細胞が死ぬ放射線量を与える。
   ↓
ガン細胞だけ死滅させようとする。

放射線療法には、X線、電子線、コバルト60(γ線)、陽子線、重粒子線、中性子線などが使われる。放射線療法は大きく二つに分けられる。
 
1.根治照射(治癒を目指す治療としての放射線療法)
*放射線単独、または抗ガン剤との併用
手術よりも形態や機能が損なわれない。皮膚ガン、頭頸部ガン、悪性リンパ腫、子宮頸ガン、 肺ガン、食道ガン、前立腺ガン、な
どが対象。
 
*手術の前後
手術しやすいようにガンを小さくしたり、手術でガンが散らばらないよう手術前に照射する。 また、手術で取り切れず残ってしまったガンを殺す目的で行うこともある。
 
*手術中にガンに直接照射する
 
*再発ガンに対する治療として
 
2.緩和照射(症状の改善を目的とする)
ガンの進行にともなう気管や脊髄が圧迫された場合の緊急的措置と、痛み、呼吸困難、嚥下(えんげ=飲み込むこと)困難などを緩
和するQOL(生活の質)改善目的で行われる。

■放射線のメリット
 
ガンに対する放射線療法は、手術や抗ガン剤の後塵を歩んできた経緯がある。手術や抗ガン剤治療ができないため選ばれる治療とい
う感もあった。しかし最近では、ガンの種類によっては初期のガンから放射線を治療の第一選択にすることもある。理由は下記のようなメリットがあるからである。

●臓器や組織が温存できるので身体に手術ほどの負担がない。
●抗ガン剤のように全身に毒性が及ばない。
●放射線照射機器と照射技術の向上で限られた範囲の照射ができる。

このような背景から、放射線治療を受けるガン患者さんが増えている。
 
■放射線のデメリット
 
放射線は体外から照射することによって、細胞死を招く。しかし、なかには死滅せずに生き残るガン細胞もある。また、放射線にも
副作用がある。照射する範囲と量によるが、早期に発生する副作用、徐々に発生する(放射線治療終了後数ヶ月~数年経って)後期副作用がある。これらの多くは、放射線治療を中止することによって時間とともに消失する。ただし、治療終了後も回復せず障害として残ることもあるので注意したい。
 
●早期の副作用
放射線宿酔(悪心、嘔吐、食欲不振、全身倦怠、頭痛、寒気など)皮膚の赤み、色素沈着(シミ・黒ずみ)、皮膚炎、皮膚の乾燥、
皮膚の萎縮、造血機能の低下(リンパ球、白血球、血小板、赤血球の減少)、脳浮腫、脳髄圧亢進、放射線食道炎、嚥下痛、唾液の減少、味覚異常、急性胃炎、下痢、結膜炎、角膜炎、咳・痰、放射線肺炎、精子形成障害、卵子形成障害、膀胱炎、排尿障害、骨芽細胞減少(骨が脆くなる)
 
●後期の副作用
脳白質の壊死、放射線髄膜炎、肺繊維症、放射線白内障、放射線網膜症、生殖細胞の染色体異常、膀胱萎縮

また、放射線専門医、放射線物理士が少ないので、病院によっては、しっかりした治療計画(線量計算)、照射ができるかどうかも問題である。

■放射線治療を受けるにあたって確認しておきたいこと
□放射線治療の目的をしっかり確認しておく
□中止するときの線引きをしっかり持っておく
□放射線治療の専門医かどうか
□副作用の予想、回復不能な副作用ではないか?
 
■自然界の放射線
多くの人が、放射線を日常生活で体に受けているとは思ってもいない。実際には、宇宙・大地・食物摂取によって受ける放射線があ
る。それは、エックス線検査や治療で受けるような放射線とは比較にならないほど微量である。そのような微量の自然放射線を古来より病気治療に使ってきたのが、温泉場の湯治である。一般の単純温泉では放射線作用は得られないが、ラジウム、ラドンはなにを隠そう放射性物質(放射線を出す)である。地球上にあるウランという物質が崩壊する過程でラジウムになる。さらにラジウムが壊れる過程でラドンになる。ラジウムは固体でラドンは気体である。
 
■玉川温泉の謎
最近流行している「岩盤浴」は、玉川温泉が発祥の地である。玉川温泉は今やガンの湯治客で予約をとるのもひと苦労の人気温泉で
ある。(湯治客の8割はガン患者)玉川温泉は、秋田県の十和田八幡平国立公園内、焼山山麓にある。源泉温度は98℃に達し、強酸性(ph1.2)で、微量のラジウムを含有している。ラジウムは温泉水だけでなく、岩石、湯の花にも含有されている。玉川温泉の湯の花が石化したのが「北投石(ほくとうせき)」と呼ばれる石である。北投石は微量のラジウムを放出している。北投石は玉川温泉にのみできる貴重な鉱物で、昭和27年に特別天然記念物に指定された。現在、採取は禁止されている。玉川温泉がなぜガンの湯治になるのか、その効果に関する根拠ははっきりわかっていない。
仮説としては、
①微量放射線効果(放射線ホルミシス効果・・・後述)
②岩盤浴による温熱効果、遠赤外線効果
③強酸性入浴による皮膚からの刺激
④当地の自然環境
などが上げられている。
 
■放射線ホルミシス
一般に、放射線は細胞の殺傷能力がある。高い線量の放射線はもちろん、全身の検査で使用されるエックス線CTを受けると、100
0人に一人はガンになるという報告もある。一方で、低線量の放射線は生体にプラスの効果をもたらすのではないかという研究がある。この、低線量の放射線による生体への有益な作用を「放射線ホルミシス」と呼んでいる。
 
放射線ホルミシスはいくつかの現象や実験結果が報告されている。
●中国広東省の高自然放射線地域の調査では、対象地区より発ガン率が低い
●鳥取県の三朝温泉(みささおんせん)はラジウム温泉で有名であるが、温泉周辺に住んでいる人は他の地域に住んでいる人より、
胃ガン、肺ガン、大腸ガンでガンの発生率が低い
●動物実験レベルで、免疫の賦活化、酸化抑制酵素の増加、ガン抑制遺伝子p53の活性化
●ヒト(健康人)での実験では、活性酸素から体を守る酵素の増加、悪玉コレステロールの減少
 
■良質のラジウム・ラドンの見極め方
古来より湯治という治療目的で温泉を身近なものにしてきた日本人としては、温泉効果は受け入れやすいものである。ガン患者さん
のなかには、定期的に玉川温泉に通ったり、お湯を取り寄せたり、自宅でラジウム温泉の環境を作っている人もいる。玉川温泉の北投石は特別天然記念物なので持ち帰ることはできない。そこで、玉川温泉の湯の花をセラミック化したものや、北投石的効果のセラミック入りのサウナスーツなどを利用している患者さんもおられる。血流促進、冷え改善、放射線ホルミシス効果でガンに対抗する体質づくりを目指している。低体温が改善、痛みの緩和に役立っている。
 
最近は、大型の銭湯でも「ラジウム風呂」「ラドン浴」「岩盤浴」などが大流行である。また、ラジウム含有鉱石などの商品も何種
類か市販されているので、良質なものの見極め方を記す。(あくまでガン患者さん向けの見極め方である)

1.大型銭湯や岩盤浴専門店の「岩盤」には、遠赤外線効果のある「石」であってラジウムを含まない温熱効果のみのものがある

2.ラドンはウラン以外にも他の物質(モナザイト鉱石など)からも発生する。しかし、元の物質によって発生したラドンは微妙に差がある。
モナザイト→ラジウム→ラドン220番 
ウラン→ラジウム→ラドン222番 
ラドン220番の半減期は55秒である。一方ラドン222番の半減期は3、8日であるから、効果を求めるならウラン由来のラドン
222番が理想的である。このように、どんな材質を使っているかは重要である。
 
水、食べ物、薬草ばかりが自然の恵みではないようだ。足の下から支えてくれる大地もまた、私たちの大いなる味方なのだ。

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