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データ2016年07月27日
 

ガンでは死なない! 栄養不良を見逃すな!(2016年7月改訂)

ガン細胞はあなたの身体から栄養を奪う!

*当レポートは、「ガンでは死なない! 栄養失調で死ぬ!」というタイトルで、2010年2月に投稿しました。この度、2016年5月に『「がん」では死なない「がん患者」~栄養障害が寿命を縮める』(東口髙志 光文社新書)の上梓がありました。栄養管理について、たいへん理解しやすい内容です。同書を一部引用し、【追記】として加え、タイトルを【ガンでは死なない! 栄養不良を見逃すな!】に変更し、改訂版レポート(2016年版)とさせて頂きます。

なお、当レポートに関心を持たれた方は、『「がん」では死なない「がん患者」~栄養障害が寿命を縮める』のご一読をお勧めします。





■ガンそのものが死因になるのは2割

ご承知のように、我が国の死因の第一位はガンです。新聞の訃報欄を見ても死因はガンが断トツに多い。有名人のガン公表やガンとの壮絶な闘いの末の死、身近な人の葬儀でも「見つかったときにはすでに全身にガンが広がっていて・・・」というご家族の囁きを耳にしたりします。

ただし、ガンによる死は「ガンが直接の死因ではないケースが多い」という特徴があります。ガンに次ぐ死因である心筋梗塞や脳卒中は、発症すると即刻生命活動がストップする危険の高い疾患です。心臓を動かす筋肉が壊死する心筋梗塞は血液を送り出すポンプが停止します。脳の血管が破れ血液が漏れる脳出血、脳の血管が詰まって血液の流れがストップしてしまう脳梗塞も、脳の活動が停止することで死に至ります。

ところがガンで即死することはありません。ガン自体、検査で発見されるほどの大きさになるまで、10年~20年かかるといわれています。また直接ガンによって死に至るのは、呼吸を妨げるほど大きくなった肺ガンや脳が機能しなくなるほどの脳腫瘍など一部です。多くは衰弱による内臓不全(内臓機能が停止すること)、肺炎などの感染症(免疫低下による)です。

では、なぜガンが患者さんの身体を衰弱させていくのでしょうか?


【追記】
*ガンの進行による栄養障害は17.6%。残りの82.4%の患者は、不適切な栄養管理が原因の栄養障害。ガン患者の死因を調べると、約8割がガンそのものではなく感染症で亡くなっている。感染症を引き起こす免疫機能の低下は、栄養障害による。
(藤田保健衛生大学病院 余命1ヶ月と思われる患者108名を調査)

栄養不良:低栄養と過栄養がある。実際には、低栄養を指す用語として用いられる。栄養素の不足がある低栄養状態。

栄養障害:栄養不良によって代謝障害を起こした状態。(低栄養と過栄養による代謝障害がある)

*感染症にかかると、エネルギー消費量は20~50%増加する。



■ガンが進行すると栄養不良→栄養障害を起こす!

ガンが進行すると、患者さんは痩せていく。「体調が悪くなり食欲が落ちて食べることができないからだろう」「病人とはそういうものだ」・・・と妙に合点していないでしょうか? ではなぜ、まともに栄養を摂れないのに、ガンは大きくなるのか?

それはガンが周囲の正常な組織を壊して栄養を奪うからです。おもに筋肉中のタン白質から窒素を奪い取り大好きな糖をつくって(糖新生)栄養源にします。したがって、筋肉が減るので痩せてしまう。痩せるのは肉体の目に見える部分だけではありません。内臓も筋肉でできているので、内臓が痩せ委縮すれば機能しなくなります(内臓不全)。体の中のンパク質が減ってしまうので、タン白質を材料につくられる免疫細胞も十分働けません(免疫低下)。さらに、ガンは正常細胞の1/10のエネルギー量と少ない酸素で増えることができます。正常細胞が栄養不良で餓死寸前でも、ガン細胞は生き長らえるのです。


【追記】
*タンパク質の栄養障害
健常時の身体ンパク質量を100とし、身体タンパク質が70%に減ると窒素死を起こす。



■悪液質状態になるとさらに栄養が不足する

ガンの進行はただでさえ栄養失調を招く温床となりますが、そこに悪液質(あくえきしつ)が加わると患者さんは体力を奪われ衰弱します。悪液質はガン細胞からの分泌物質(サイトカイン)によって、慢性炎症、代謝異常、免疫異常、内分泌異常、脳神経異常など生命活動に関わる機能が傷害される深刻な事態です。

慢性炎症は体のある部分が持続的にボヤのように燃えている状態ですから、体力を消耗します。カゼを引いて微熱がありながら仕事を続けるようなイメージです。また悪液質になると、一般には食欲が不振になります。ガンによるンパク質奪取、慢性炎症などによる組織破壊で栄養素を浪費する一方、十分な補充がない。栄養素の支出ばかりが増えて、収入がない赤字状態になります。

また消化器系のガン(食道・胃・腸・肝臓・膵臓など)の場合、摂取した飲食物の通り道であったり消化吸収を担当する臓器が損傷されるので栄養摂取が影響します。栄養素不足の一因となります。


【追記】
*近年欧米では、ガン悪液質を3段階に捉える分け方を提唱している。

「前悪液質」
栄養を投与すればタンパク質の合成もできるし、体重も戻る状態。ただ、身体の中にはずっと炎症があって、ジワジワとタンパク質が消費されてい
るため、栄養を投与しないと悪い方向に向かってしまう。

「悪液質」
適切に栄養を投与すれば、まだ回復できる状態。しかし、前悪液質に比べガンは進行した状態で、徐々に食事が摂れなくなっていく。体重も減少する。肝臓や腎臓の機能が低下して、老廃物をうまく処理できなくなり、筋肉に乳酸が溜まるので、からだがだるくなる。肝臓と腎臓の機能低下で、アミンという物質ができ、脳に入って神経細胞に作用すると、食欲不振、吐き気、意識障害が起こる。

「不可逆的悪液質」
細胞レベルでエネルギーが作れなくなった状態。栄養を投与すると、かえって身体の負担になってしまう。



■ガンの治療も要注意

標準的なガン治療である手術、抗ガン剤、放射線(三大療法)はご存知のようにガン細胞を切り取ったり、殺傷する治療です。これらの治療は同時に多かれ少なかれ、患者さんの身を削ることを伴います。手術で身体を切り刻めば、傷を治すためにタンパク質を始めとする膨大な栄養素が使われます。放射線は火傷を負わすのに近い治療なので、これもまた傷を修復しなければなりません。抗ガン剤に至っては、副作用による食欲不振、慢性炎症惹起、肝臓腎臓への負担、組織損傷、出血や体液の漏出という負担によって栄養素の消耗は甚だしいものがあります。

体力、栄養状態が、治療効果や副作用の発現に差が出ることを臨床現場の医師は体験的に知っています。栄養状態の悪い患者さんが三大療法を行う場合は、くれぐれも栄養配慮を怠ってはいけません。もし栄養が不足した状態で標準的な抗ガン剤治療を行えば、エネルギーが量が少なくても生き長らえるガンより先に正常細胞が参ってしまいます。ガン死ではなく、治療が引き金になって人生を終えることになりかねません。(この場合標準的な治療の範囲内なら医療過誤にはなりません。最善の治療を施したが、残念ながらガンには勝てなかった・・・という医学的見解になります)


【追記】
*抗ガン剤や放射線のダメージを和らげる、補う栄養もある
例)タンパク質、エネルギー、CoQ10、抗酸化ビタミン、亜鉛など微量元素

*血液中のアルブミン濃度が低い人ほど、副作用が出やすい。



■データに表れない貧血、重要タンパク質不足

ガンが進行し全身状態が悪くなると様々な栄養素が不足しますが、なかでも気をつけたいのが貧血とアルブミンというタンパク質の不足です。

ガンの進行や抗ガン剤・放射線治療による出血や炎症、造血機能(骨髄機能)低下によって、患者さんは貧血傾向になりやすい。慢性的な貧血はエネルギー産生が落ちるので、心身の活力が乏しくなります。体内は低酸素・低体温になるためガンは生き延びられるが、正常細胞にとっては過酷な環境になります。末期進行ガンになると、体内水分量が少なくなるので血液中の水分量も低下し、貧血が血液検査のデータに表れにくくなります。この状態を放置することは患者さんにとって、たいへん危険です。

アルブミンの2大作用は、「水分保持(コロイド浸透圧の維持)」と「輸送運搬機能」です。

アルブミンが少なくなると組織外へ水分が漏れやすくなり、胸水や腹水が起こりやすくなります。またアルブミンは栄養素や薬剤成分と結合して体内の必要な部位に送り届ける役目があります。アルブミンが足りないと、栄養素の供給に支障をきたし、かつ薬の成分が代謝されないまま血液中に残るので、薬の効果は落ち副作用が出やすくなります。

アルブミンは約40%が血液中にあり残りの60%は血管外に予備として存在しています。重要なタンパク質なので、血管内アルブミンが足りなくなるとすぐさま血管外から補充されます。従って、血液検査でアルブミンが低くなったときは、全身的にかなりのアルブミン不足が推測されます。また、アルブミンを体外から点滴などで注入すると、まず血管外のストックを満たそうとするため、すぐに血液中のアルブミン値は上がらないことがあります。補給には充分な量が求められます。

他にも栄養素不足で脳・胃腸・肝臓・腎臓・免疫など主要生命活動が滞れば、患者さんは生命の危険だけでなく、日常生活を続けることを妨げられてしまうことになります。


【追記】
*体内のアルブミンの状態が血液検査に反映されるのは、約3週間後である。



■口から栄養を摂ることの重要性

ここまでレポートを読まれて、ガンによる生命活動の停止や生活の質(QOL)の低下はガンが広がることに伴う栄養不良が大きな要因であることがおわかりになったと思います。それでは手っ取り早く必要な栄養素を体内に入れるために、点滴に栄養素を混ぜればいいではないか!とお考えになる方もいるでしょう。胃腸カゼなどで飲食できず高熱が出ている際など、まさに緊急措置として点滴での水分や栄養補給は有用です。

しかしながら、ずっと点滴による補給に頼り、口から食物を通過させず腸が空っぽになっていると、腸の粘膜がただれ薄くなりバリアとして機能しなくなります。すると腸内に棲む細菌によって感染症が起こります。この状況は悪液質の慢性炎症の発端となる危険があります。また腸管には免疫機能が集中しています。(「腸管免疫」参照) さらに栄養素が体内で活性化するには正常な代謝をしなければなりません。腸管粘膜はその代謝の起点でもありますので、やはり「口から食べる飲む」という人間の基本的な栄養摂取が望まれます。


【追記】
*口~腸管を使って栄養摂取することの重要性
・同じ栄養を摂取しても、最もタンパク質の量が増えるのは口から入れた場合
・小腸を使わないと、小腸粘膜の絨毛上皮細胞の新陳代謝が低下し、小腸粘膜が委縮する→免疫機能が低下して、小腸内の細菌や毒素が全身に回る(バクテリアルトランスロケーション)



■後手にまわると厳しい


食事が自分の口から摂れなくなって時間が経てば経つほど、自らの消化器を使って栄養素補給をすることが困難になります。また通常医療にしても代替医療にしても、最低限の体力がないと行えません。衰弱一歩手前では遅過ぎます。早めに患者さんが必要とする栄養素を、適切な種類と量を見極めて補給したいものです。



【参考文献】


「分子整合栄養学」



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