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データ2017年01月05日
 

抗ガン剤治療を迷ったら(2017年1月改訂)

抗ガン剤治療は、専門家の間でも賛否両論!
医者でも迷う抗ガン剤・・・受ける側が主体性を持つことが大切!

■抗ガン剤推進派?:抗ガン剤否定派?

最近は、抗ガン剤を否定する医者も増えてきた。とくに人体の持っている免疫力・治癒力を重視する医者に多い。一方、現代医学の科学至上主義を医療の王道と信じる医師たちは、やはり抗ガン剤以外ガンに効く薬はないと主張する。

双方の主張はともかく、自分や家族の体の中に現実に存在するガンをなんとかしなければならない人にとっては、「ともかく、私のガン、私の体にはどうなの?」と問いたくなる。とくに、抗ガン剤に恐怖感を持っている人、たとえば身近な人が抗ガン剤で苦しんだ姿を目の当たりにしている人は、抗ガン剤に良いイメージを持っていない。いかんせん、抗ガン剤を真っ向否定する医者や、いかがわしい民間療法、悪徳な健康食品業者、怪しげなエセ宗教の下に走りかねない。

しかし、よく考えてみると、そもそも現代医学にしても民間療法にしても、「これ以外はダメだ!」などという治療者は信頼できない。マスコミは話題性を狙うので、極論を取り上げることが多いし、バイブル本に至っては、業者が自社の商品を売るためにつくった本なので、売るために都合のよい側面が記述されている。

抗ガン剤推進派、抗ガン剤否定派も、その言論の象徴的な部分が一人歩きしている。それぞれ、「なにがなんでも抗ガン剤を使うべきだ」「なにがなんでも抗ガン剤は止めるべきだ」という意見はほんの少数で、多くの医師は、そんなことは思っていない。抗ガン剤にしろ他の薬にしろ「道具」である、「道具」が活かせるかどうかは使い方の問題である。

従って、まず念頭に置いてほしいのは、世間や他者の風潮で「抗ガン剤しかない」「抗ガン剤は絶対ダメ」という両極の立場はとらないということである。


■抗ガン剤とは?

抗ガン剤は、次のような目的で使われる。

1.手術ができるように、または手術で切除する範囲を少なくするためガンを少しでも小さくする

2.手術ができない場合、および手術より抗ガン剤のほうが効果が期待できると判断されるガンの場合

3.手術後の再発、転移を防ぐ目的で、錠剤やカプセル、顆粒などの経口抗ガン剤を用いる

4、最初の治療後、腫瘍マーカーの数値が上昇してきたとき

人体を構成しているそれぞれの細胞は、一つの細胞が二つにとコピーされ(細胞分裂)て増えいく。そのとき何らかの原因で、コピーミスがおこると、今までそこにあった細胞と異なる細胞が生じる。そのうちの何割かのものが、悪さをするデキモノ(悪性腫瘍=ガン細胞)になる。正常な細胞は一定の周期で分裂の回数が決まっていて、役目が終われば自ら死ぬ。ところが、ガンは本来のプログラムが異常になっていて、そのままだとどんどん増えて、歯止めがきかない。

抗ガン剤の多くは、細胞の分裂を抑える作用を持ち。それによって、ガン細胞の増殖を止める。ガン細胞は増えていくと、栄養補給が全体に行き届かず中心部が壊死することもある。また、ガンが弱ってくれば、人体の免疫がガンを攻撃しやすくなるので、抗ガン剤が効けば、ガンが小さくなったり消えることもある。

抗ガン剤の効き目は、厚生労働省の基準で以下のように決まっている。

《著効(CR=完全寛解)》
腫瘍(ガン)が消失し、それが4週間以上持続するもの

《有効(PR=部分寛解)》
腫瘍が50%以上縮小し、それが4週間以上持続するもの

《不変(SD)》
腫瘍の大きさの変化がPRに満たないか、不変の状態が4週間以上持続するもの (50%以上小さくもならず、25%以上大きくもならない)

《憎悪(PD)》
腫瘍の25%以上増大や新たな病変が見られた場合


臨床試験(実際にガン患者さんに服用してもらう試験)で、「著効」と「有効」という結果がどのくらい得られたかで(これを「奏効率=そうこうりつ」と呼ぶ)、抗ガン剤として正式に認められる。(分子標的薬に関しては、「不変」も効果としてカウントされる場合がある)

もちろん、あまりに危険な副作用が出るようなら認められない。ただし、著効と有効の期間の規定をみればわかるように、消失もしくは縮小が「4週間以上」というのは、仮に4週間効果があって、5週過ぎにまたガンが大きくなったとしても、「著効」「有効」にカウントされる。だから、一度「著効」「有効」という効果が得られても、未来永劫その効果が継続するわけではない。かといって、効き目のあった抗ガン剤をずっと使い続けるわけにもいかない。


■抗ガン剤の表と裏

ガンに効く薬が乏しかった経緯から、抗ガン剤は低いもので15%程度の奏効率でも認可されてきた。確かに、一時的にせよ、ガン細胞を小さくできる可能性はある。この点に関しては、薬草や免疫療法は抗ガン剤に肩を並べることはできない。しかし、長年の抗ガン剤投与試験によって、奏効率(ガンがどのくらい小さくなったか)と生存率やQOL(患者さんがいかに日常を元気に生活できるか)は必ずしも一致しないという結果が出ている。

また、抗ガン剤の作用が細胞分裂に故意に「まちがい」をおこさせることから、正常な内臓の機能を低下させたり、免疫力を弱めたり、抗ガン剤自体が発ガン物質になったりする。これらのことから、抗ガン剤使用に懐疑的になったり、恐ろしく感じる人も多い。ガン自体が死因になるのは、ガンがかなり大きくなって、ガンが存在する臓器が働かなくなることによる。ところが、抗ガン剤で骨髄、肝臓、腎臓、心臓などが弱れば、感染症(肺炎)、肝不全、腎不全、心不全などで生命が危険になる。また、胃腸に障害が出れば、栄養摂取が不十分になり栄養障害を起こし、体力や免疫力が低下しやはり感染症のリスクが高くなる。

これが、ガンが小さくなる効果があっても、ずっと使い続けるわけにはいかない理由である。作物を害虫から守るのに、毎日農薬を撒くわけにはいかないのと同じである。そんなことをすれば、作物自体が枯れるか、作物を育ててくれる土や水が汚れ、長い目でみれば自分の首を絞めることになる。


■「過ぎたるは及ばざるより悪し」

抗ガン剤の是非の問題は、[使うべきか:使わないべきか]ではない。

抗ガン剤だけで治そうとしない。つまり、抗ガン剤を使い過ぎないことである。抗ガン剤を使い過ぎると「過ぎたるは及ばざるが如し」どころか、「過ぎたるは及ばざるより悪し」になる。

あなたは、カゼ薬をカゼの予防に飲むか? 
「薬は必要なとき必要なだけ」これが、治療薬の原則である。そして、必要なと時と必要な量は、個人個人ちがいがある。同じような種類のガン、同じような進行度(ステージ)でも、同じ治療とは限らないのである。

抗ガン剤は、はじめて使ったときほど効果がある。ところが、2クール、3クールと続けていくと、効果より毒性が蓄積されてくる。これは、幾つかの説がある。

1.ガン細胞にはポンプタンパクというものがある。ガン細胞にとって「悪い」抗ガン剤を認識すると、入ってきた抗ガン剤をガン細胞の外に汲み出す働きをする。

2.ガン細胞も増殖して大きくなるためには、栄養と酸素を必要とする。ところが、栄養と酸素の供給路となる通常の血管をガン細胞は使うことができない。そのため、ガン細胞は自分の周りに専用の血管を新生する。しかし、新生した血管は数が足りなく、また一本一本が脆い。そのため、抗ガン剤はガン細胞より安定した血管を持つ正常細胞のほうに届きやすい。

3.細胞分裂を阻害するタイプの従来型抗ガン剤は、分裂が速い細胞ほど効きやすい。ガン細胞だけでなく、骨髄、胃腸粘膜、毛髪なども分裂が速いので副作用の発現率が高い。ところが、ガン細胞を作り出す大元と考えられる「幹細胞(かんさいぼう)」は、分裂のスピードがゆっくりで、また時に分裂を休止することがあるので、抗ガン剤が効きにくいとされている。


■分子標的薬とプレシジョン・メディシン(精密医療)

近年の抗ガン剤は「分子標的薬」の研究開発が盛んになっている。分子標的薬は、ガン細胞の表面にあるタンパク質や遺伝子を標的として効率よく攻撃する薬剤である。正常細胞も損傷させる従来の抗ガン剤に比べ、特定のガン細胞のみを狙い撃ちにするとして、副作用の面からも期待されている。ただし、机上の計算以上の副作用、想定外の副作用発現など課題はある。

さらに今後期待されているのが、「プレシジョン・メディシン(精密医療)」である。従来は、ガン種別、臓器別の臨床試験で有効性を認められたものが、抗ガン剤として認可されてきた。ところが、ガンの増殖に関与する遺伝子解析技術の進歩によって、遺伝子変異のタイプを見極め、それに対応する分子標的薬を投与することで治療成績が向上することが明らかになってきた。しかも、ガン種、臓器が異なっても同じ遺伝子が変異していれば、同一の薬剤が奏功することがある。例えば、乳ガンに適用が認められていた分子標的薬が、Aという遺伝子変異に対応する薬剤だとする。それが、やはりA遺伝子が変異した子宮のガンにも、使えるということである。

*2016年11月20日放送 NHKスペシャル「“がん治療革命”が始まった~プレシジョン・メディシンの衝撃」に関する記事はこちら!


■休眠療法(低容量抗ガン剤治療)

一部の医者が行う「休眠療法(低用量抗ガン剤治療)」は、それこそマニュアルを度外視した抗ガン剤の種類・量を選択することで、患者さんのQOL(生活の質)を落とさずガンと共存しながらも延命しようというものである。高血圧や糖尿の数値を薬でコントロールし続けるのに近い治療法。ただしこの場合も、患者さんの免疫力が低下しては意味がないので、それこそ薬のさじ加減、そして免疫をサポートすることも加味しながらの療法となる。(保険適用外の抗ガン剤を使う場合は、費用は実費)

*休眠療法に関する記事はこちら!


■抗ガン剤治療を提案されたら

それでも、一般の病院では抗ガン剤を勧める。それはある意味当然のことなのだが、差し引いて考えなくてはいけない事情もある。
▲そういう医療教育しか受けていない
▲それしか知らない
▲どうせガンは治らないと心の奥底では諦めている
▲抗ガン剤を詳しく知らない

医者は一生懸命患者さんを治そうとしているのは勿論のことである。昼夜問わずの激務である。しかし、医者ならすべてわかっているだろうと思ったら大間違いである。欧米に比べ日本では、抗ガン剤の専門の医師(腫瘍内科医、臨床腫瘍医)が少ない(全国で数百人)。外科医が抗ガン剤も担当することが多く。残念ながらデリケートな対応が十分でない。それゆえ、患者さんや家族から「なんとかしてほしい」と言われれば他に手だてを知らないので、さほど効果が期待できなくても抗ガン剤を使い続けるという現実もある。医者の立場で、なにもしないというわけにはいかないのである。だから、「じゃ、せめて抗ガン剤を」ということになる。

その際は、次のような項目をチェックすることをお勧めする。

□抗ガン剤治療が本当に適しているのか(ガンの種類で効果に差がある)
□その抗ガン剤で治癒する確率
□効果と毒性(副作用)の予測
□主治医がどのくらい抗ガン剤に詳しいのか
□気をつけなければならない副作用とその対処法
□十分な栄養管理が行われるか
□抗ガン剤治療にどんなイメージを抱いて臨むか


■抗ガン剤だけで治そうとしない

ガンという病気になれば、抗ガン剤を使う局面は多々ある。では、基本的にどのようなスタンスがいいのか?

《“応急措置”という認識を持つ》
ガンの勢いが盛んな場合、とにかく一時的にも鎮静させる治療法である。ただし、“鎮圧”できるとは限らない。抗ガン剤だけで、問題の“全面解決”を目指すのは、人体生命の営みからすると不自然である。

《ガンを小さくする効果より、正常細胞へのダメージが上まわるようなら止める》
初めて抗ガン剤を使い、ガンの縮小が得られたら、その状態を維持するための療法や日常生活の改善にウエイトを移す。あまり欲張りすぎないほうがよい。引き際が肝心で、止める勇気もたいせつだ。どうしても抗ガン剤と続けるなら、平行して体力や内臓を守る・免疫力を落とさないことをしていかないと、体力消耗・衰弱や再発の憂き目に合う危険が高くなる。

○効果>毒性
X効果<毒性

野球でいえば、先発ピッチャーがフラフラになってるのに続投させて、致命傷を被るようなことは避けたい。別のタイプのリリーフにスイッチすべきだ。なかには、何回目かの抗ガン剤治療でひどい口内炎ができ、満足に食べることができず体力が低下し、肺炎で亡くなった患者さんがいた。後に主治医も、治療が過剰だったかもしれないと家族に漏らしたそうだ。

病院の検査だけでなく、自覚される体の変化で体力を見極めることも大切だ。闘う相手はガンであって、抗ガン剤の毒性ではない。ガンと闘うための身体環境を悪くしては元も子もない。頑張りすぎないことも勇気である。

《心づくりも必要》
抗ガン剤治療をやると決めたら、体づくりだけでなく“心づくり”も重要な鍵になる。治療に対してどんなイメージを持つかは、プラシーボ効果(偽薬効果)でわかるように、効果や体調に影響を及ぼす。悪いイメージで臨むのか?健全なイメージで臨むのか?・・・それで生じる差はバカにできない。(「抗癌剤」は「幸願財!」 こちらの体験談が参考になります


【推薦図書】

『抗がん剤 10の「やめどき」』
長尾和宏 ブックマン社

『「がん」では死なない「がん患者」 栄養障害が寿命を縮める』
東口髙志 光文社新書






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