親身に相談にのってくれる医師・薬局・治療院

ガン対談

奥野病院院長 奥野幸彦先生

国内初!「 IPT抗がん剤療法」の指導医
2017年2月 大阪府阿倍野区の奥野病院にて
奥野幸彦院長は、「IPT抗がん剤療法」を導入されて8年。それなりの手応えを得るに至り、同療法をライフワークの一つとして取り組んでおられます。昨年6月に『副作用が出ない IPT抗がん剤療法』を上梓され、同療法についての情報を公開されました。一般向けの本を出された理由は、症例数が積み上げられ、実績が裏打ちできたことがあります。加えて、治療を希望される方に、予め療法の概要を理解してもらうためです。事前知識なしで同療法の説明をすると、一人に3時間くらいかかってしまう。スムーズな診療のためにも、関心のある方は一読をお勧めします。





◆標準治療以外にできることが、本当にないのだろうか?◆

小澤
奥野先生は標準治療以外のがん治療を模索され、現在は「IPT抗がん剤療法」に取り組んでおられます。その理由をお聞かせください。

奥野先生

通常、我々医師は、がん治療といえば標準治療を学び、何の疑いもなくガイドライン通りに治療をする。私もずっと、そうしてきました。当方のような個人病院は、ガンを早期に見つけて、患者さんが望む治療を受けられる大きな病院を紹介する。また、当院でできる治療は施す。一方、標準治療をし尽くして緩和的な医療をしてほしいと、大病院から当院に戻ってくる患者さんを受け入れる。これが、一般的ながん診療の構造です。

小澤
積極的な標準治療ができなくなると、ガン治療はしない緩和医療が受け皿となる。

奥野先生
でも患者やご家族の気持ちは、そうかんたんに割り切れません。「先生、何かないんですか?」 大病院で「もう治療法がありません」と言われても、ここに来たら、何か他に治療の手立てはないだろうか?と問われます。

こちらとしては、現状の医学では残念ながら治療できない。ただし、痛みがあれば疼痛緩和します。食べられなければ栄養剤を点滴します。呼吸が苦しければ酸素吸入します・・・と、お答えせざるを得ない。私もずっと、そうしてきました。

ところがある時ふと、「本当にないのだろうか?」と、自分の中に疑問が湧いたのです。

小澤
それは、特別何か大きなきっかけがあったわけではないのですか?

奥野先生
特にありませんでした。日常の診療の中で、自然に湧いてきた。もちろん、それまでに患者さんやご家族が、○○ワクチン、サプリメント、健康機器など試していいか?と相談されて、いろんなツールがあるのは知っていました。それらについては、患者さんが望むに任せ、否定することはしません。治療法がないと門戸を閉ざされたなかで、何かに望みを託する気持ちは理解できます。

小澤
医学的なエビデンスはないが、患者さんやご家族の気持ちを慮っての対応ですね。

奥野先生
そこで期待は薄かったのですが、患者さんに役に立つ、医学的にもしっかりしている方法がないのか、改めてリサーチしてみることにしました。

小澤
それは、先生の病院で施術できるか?できないか?に関係なく、お調べになった?

奥野先生

はい。とにかく勉強してみることにしました。そして、求める療法は次の2点を条件とすることにしました。
①患者さんがつらくない
②効果にエビデンスがある

小澤
治療法がないと言われた患者さんでも、治療ができる可能性のあるものですね?

奥野先生
情報を収集し、毎月のように海外にも出掛け、最初にアンテナに引っかかったのが高濃度ビタミンC療法でした。明らかに延命効果があるので、今のように多くの医療機関が採り入れる前からやり出しました。ただ当時は高濃度のビタミンCを輸入するのが、大変でした。

小澤
日本での、先駆け的にやってらっしゃったのですね。



奥野病院院長 奥野幸彦先生 IPT抗がん剤療法
奥野幸彦院長 多忙な診療の合い間に取材の時間をつくってくださいました



◆「IPT抗がん剤療法」に出会う◆

奥野先生
それからも探し続けるうちに、この「IPT抗がん剤療法」に辿り着きました。

小澤
私は、もう10年近く前ですが、ある医療機関でがんのIPT療法をやっていることを知りました。国内では数施設でしたが、抗がん剤ではなくアミグダリンを用いていました。

奥野先生
おそらく、日本で抗がん剤を使ったIPT療法をやり出したのは、私が最初だろうと思います。ただ、IPTというのは本来が抗がん剤のためではなくて、インスリンを使うことによって細胞内に薬剤の取り込みが増えるというメカニズムを利用したものです。(細胞膜の薬剤透過性が高まる) 梅毒の治療からスタートしています。

情報をくださった海外のドクターのつてを頼り渡米し、現地の医療機関でIPT抗がん剤療法を学びました。

小澤
現地では、すでに実績のある治療法だったのですか?

奥野先生
がん治療に応用され出したのが、1940年代です。その後、少量の抗がん剤で副作用が少なく効果が期待できるということで、応用が広がります。1990年代になるとNIH(アメリカ国立衛生研究所)、ジョージタウン大学で有効性が検証され、エビデンスが証明されるにつれ、医学会に受け入れられるようになりました。

一般の医師向けにIPTトレーニング・セミナーが2001年より開催され、世界各国で認定医が治療できるようになりました。

小澤
思ったより以前から、がんに臨床応用されているのですね。実際に治療してみて、手応えはいかがですか?

奥野先生
そういう歴史を聞いてもまだ半信半疑で、副作用が少ないのはわかりましたが、果たして効果があるのだろうか・・・? ところが、今までの臨床経験からすると、あり得ないようなケースを目の当たりにして、これは使えるんじゃないかと思いました。

小澤
そうすると、今まで治療を諦めざるを得なかった患者さんにも適用できるということですね。

奥野先生
100%というわけにはいきませんが、著書にも記したように、末期の方でもガンが消えたり、長期生存している人がいます。


奥野病院院長 奥野幸彦先生 IPT抗がん剤療法
取材中にも問い合わせの電話が・・・東北地方の患者さんのご家族からでした



◆治療の手順と今後の展望◆

小澤
お話を伺いますと、IPT抗がん剤療法は現代の医療現場で欠落している領域をカバーできるツールですね?

奥野先生
全国から問い合わせがありますが、今やっている標準治療を止めてまで、IPT抗がん剤療法をすることを勧めてはいません。ただ、治療法がないと言われたり、副作用がつらくて困っている、もしくは穏やかな治療で残りの人生を良い状態で過ごしたい、という方にとっては、貴重な選択肢になると思います。

小澤
実際の治療は、どのような手順で行われるのですか?

奥野先生
ご承知のように、がん細胞は栄養源として糖を好みます。その性質を利用して、治療前は空腹にし、がん細胞を飢餓状態にします。そこにインスリンを使い糖と一緒に抗ガン剤を投与します。飢えたがん細胞は、インスリンの作用も相まって糖と抗がん剤の取り込みが盛んになるのです。

小澤
IPTのメリットは、少ない量の抗がん剤ながら腫瘍の取り込みが高いので、副作用が抑えられ効果が期待できるわけですが、薬剤選びも重要なポイントになると思います。

奥野先生
その通りです。効く抗がん剤を選ぶにあたり、通常のがん治療のマニュアルとされるガイドラインどおりでは不十分な場合があります。というのは、そこで示されるエビデンスが、必ずしも万人に当てはまらないからです。

そこで私は、CTC(Circulating Tumor Cell=循環腫瘍細胞)に着目して、抗がん剤を選んでいます。CTCは原発組織から遊離し、血液中を流れている腫瘍細胞です。患者さんの血液中からCTCを分離、培養したものに抗がん剤を加えて死滅する割合を調べて使用を決定します。

小澤
既存の適応症で選ぶのではなく、患者さんの腫瘍ごとに薬剤の感受性試験を行って決めるのですね。

奥野先生

週1~2回の治療を2ヶ月行って、効果判定をします。その後は、がんの状態に応じて治療を続けたり、無くなれば回数を漸減し最終的には終了します。

小澤
最後に、IPT抗がん剤療法の今後の展望をお聞かせください。

奥野先生
私ひとりでは、診れる患者さんに限りがありますので、この療法をしっかり理解し技術をマスターしてくださるドクターがおられれば、指導医の立場としてお伝えしたいですね。(奥野先生は、ヨーロッパIPTアカデミーのIPT創設者Dr.Donatoより指導医を認定されています)

また、他の治療法との併用、遺伝子変異を特定しての抗がん剤選びなど、今後の課題として取り組んでいきたいと思っています。

小澤
今日はお忙しいところ、ご協力ありがとうございました。

(*
IPT抗がん剤療法は、自費での治療になります)


奥野病院院長 奥野幸彦先生 IPT抗がん剤療法
奥野先生は東大工学部から大手の電機メーカーに就職、その後退職し医師を目指し大阪大学医学部に入学されたという経歴の持ち主。社会経験の分、視野が広いように感じました。


◆奥野病院の公式サイトはこちら!






【編集長感想】

一般的な医療機関は、権威ある医学会が定めたガイドラインを逸脱した治療を施す環境にはない。エビデンスのある医療以外は、医療にあらずと考えているのだろう。そして何かしら疑問を持つ医師にとっても、習得した医学以外の知識はないので、日常の医療業務に追われる中、思考する時間的、精神的余裕がないのだろう。

しかし、ガイドラインに則したエビデンスに基づく治療が、必ずしも患者さんに恩恵をもたらすとは限らない。

奥野先生は、「先生、何か他に治療の手立てはないのですか?」という声を聞き続けてこられた。そして、「本当にないんだろうか?」と自問して、探索の旅に出られ、わざわざ面倒やリスクを抱えながらも、同療法を導入された。その行為こそに、医師としての在り方を感じました。












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