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親身に相談にのってくれる医師・薬局・治療院

ガン対談

銀座並木通りクリニック 三好立(みよし たつ)先生

抗ガン剤の休眠療法でガン難民を救済する!
2010年4月 銀座並木通りのクリニックにて

銀座並木通りクリニックの三好立(みよし たつ)先生にお会いしたのは、3年前ある抗ガン漢方薬の患者さん会で講師をつとめられた時が最初です。そこで三好先生の「ガン難民」に対する取り組みをお聞きしました。まだ銀座にご開院されたばかりでした。その後、三好先生は抗ガン剤の「休眠療法」を軸に、標準治療と緩和医療のハザマで途方に暮れているガン難民の診療にあたっておられます。

銀座並木通りクリニック 三好立先生銀座並木通りクリニック 三好立先生
有楽町からスグ。地下鉄銀座駅からも直結という立地にあり、診療後患者さんは
銀ブラを楽しむことも。

昨年出版された著書『見捨てられた がん患者さんへ』(講談社)は、開院されてからの休眠療法による成果が記録されています。本のタイトルどおり、標準治療(手術・抗ガン剤・放射線をマニュアル通りに行う治療)の適応外と判断されながらも、緩和措置だけでなく何らかの治療を望まれている患者さんを対象に、駆け込み寺的な役割をされています。

癌研究会付属病院という日本でもトップクラスのガン治療の専門機関の外科医として活躍された三好立先生が、抗ガン剤の休眠療法で腕をふるっておられる様子を取材してきました。

(取材を始めて10分もしないうちに、急遽重症の患者さんが来院されたので・・・。ということで30分ぐらい対談を中断しました。ちらりと見えた患者さんは酸素ボンベを引きづっています。入院設備もないクリニックのわりには・・・?と思いましたが、三好先生のお話を伺ううちに合点がいったしだいです)


◆「ガン難民」とは?◆

小澤
先生のご経歴を拝見すると、日本のガン基幹病院で勤務されています。ガン標準治療という環境で診療されてこられたお医者さんとしては、医学界の主流からは異端視される休眠療法の道に入られるのは一大決心だったのでは?

三好先生
私も病院勤務時代は、標準治療ができなくなった患者さんに「もう治療のしようがありませんので、あとは緩和医療です」と当たり前のように告げていました。

小澤
ガン治療には胃や肺などガン種ごとに各学会が定めたいわば治療マニュアルがあります。「標準治療」と呼ばれますが、それができなくなると「治療終了」と判断されるのが一般的ですね?

三好先生
そうですね。ですから「もう治療ができません」と告げた患者さんとはそこでお別れです。でも、標準治療をしなくてはならない患者さんが次々と来られるわけですから、「治療終了」宣言をした患者さんたちの消息を気に留めるひまもありません。ところが縁あって、がん相談所「キャンサーフリートピア」を2006年に引き継ぐことになりました。

【キャンサーフリートピア】
「キャンサーフリートピア」は「キャンサ=がん」、「フリートピア=自由郷」を意味した造語。名付け親は土屋繁裕医師(2005年永眠)。「がんで悩んでいる人なら誰でも自由に訪れることができ、精神的にも、肉体的にも、がんから開放され、自由になれるところでありたい」という想いで創設された。

小澤
キャンサーフリートピアでガンの相談を受ける業務をされることになったのですね?

三好先生
ええ。そうしたらそこに来られる患者さんは、あちこちの病院で「治療できません」と見捨てられた人ばかり・・・。

小澤
でも、みなさん、緩和医療のほうに行かれるわけではなかった・・・?

三好先生
医師に「治療できません」と言われたものの、「はい、わかりました」というわけにはいかないのですね。患者さんやご家族にとってみれば、かけがえのない人生。当たり前ですよね。しかし、どうしていいかわからない・・・。そういう方々が相談に来られるので、「じゃ、何ができる?」と考えざるを得なくなりました。

小澤
はからずも、今まで先生が顧みることのなかった患者さんたちと正面きって向き合う環境に身を置くことになった。ところで三好先生は、そういう患者さんたちこそが真の「ガン難民」と定義されていますよね?

三好先生
私は、「治療方針に悩んだり、治療をしてくれる医師や病院を探し求めたりして、途方に暮れながらさまよっているガン患者さんたち」を「ガン難民」と呼んでいます。

小澤
国は「がん対策基本法」の施行によって、どこに住んでいても同じガン治療が受けられるようにしようとしています。なのになぜガン難民が発生するのですか?

三好先生
まさにそこにガン難民を生む構造的温床があるのです。手術・抗ガン剤・放射線といった3大標準治療で根治できるガンは約半分。残りは、治らない。そのなかで進行ガン、再発・転移ガンなど根治の難しいガンは、手術や放射線ができるものが限られる。いかんせん、抗ガン剤治療が主となる。

しかし、標準的な抗ガン剤治療では副作用の問題もあって治療が継続できないケースも多い。手術も放射線も抗ガン剤もダメとなると、医師は「もう治療法がありません」となる。そしてあとは「緩和医療へ」となってしまう。

ところが、まだ体力のある患者さんにとってみれば、「いやいや、まだ治療をあきらめるわけにはいきません」「なんにも治療しないなんて受け入れられません」と。この「標準治療」と「緩和医療」のハザマで途方に暮れ彷徨っている人たちこそが、ガン難民なのです。

小澤
ということは、国が「がん対策基本法」で推進する治療は「標準治療」ですから、それだけを一生懸命全国に普及しても、ガン難民はなくならない?

三好先生
なくならないどころか、増える一方ですよ。それこそ、以前の私みたいな医者が増えるのですから。


◆なぜ休眠療法を主役とするガン治療に取り組むことにしたのか?◆

小澤
標準治療と緩和医療のハザマで途方に暮れているガン患者さんたちは、まだ治療をあきらめているわけではない。様々な代替療法も混在するなか、三好先生はどのような観点からそのような方々に適した治療法を模索されたのですか?

三好先生
私なりに考えた7つの条件を満たすものはないかなと・・・。

小澤
7つの条件とは?

三好先生
①継続性があり、かつ効果が期待できること。
②身体にやさしい治療で、元気に日常が送れること。
③どの患者さんにも行なえる治療であること。
④外来通院で施行可能であること。
⑤ガンが大きくならないことを目指すこと。
⑥科学的裏付け、理論があること。
⑦保険診療での対応が可能であること。

小澤
ガン難民と呼ばれる患者さんたちは、早期ガンやガン病巣が限られた一箇所に留まっている人たちではないですよね。進行ガン、再発ガン、転移ガン、末期ガンと病院で判断されている。そんな状況にある患者さんが対象と考えると、先生が提示された7条件を満たすのは難しいように思いますが?

三好先生
標準治療と緩和医療のハザマには様々なケースの患者さんがいます。最低限自力で通院可能なら、どんな患者さんにも適応となり、一発勝負でなく継続できる治療であることが重要です。

小澤
となると、QOL(生活の質)を維持する必要があるので、身体に負担がかかるような侵襲の大きな治療はできない。そのへんが、⑤の「ガンが大きくならないことを目指すこと」とも関連してくるわけですね?

三好先生
そうです。実際には、再発や転移したガンを完全に消滅させるのはとても難しい。できる可能性のあるものは、標準治療で根治を目指してもいいでしょう。しかし、標準的な抗ガン剤治療では、ガンが降参する前に患者さん自身がボロボロになってしまうこともあります。だったら、ガンに“勝とう”とするより“引き分け”を目指して、できるだけ現状維持を長く続けましょう、という作戦です。

小澤
狙い目を“引き分け”にすれば、患者さんの身体にやさしい治療を長く続けることができる・・・それが抗ガン剤の休眠療法だった?

三好先生
休眠療法は高橋豊先生(化学療法研究所附属病院 外来化学療法部長・国際医療福祉大学教授)が提唱されました。患者さん一人一人の病状や体質に合わせて抗ガン剤を選び、副作用がでない程度の少ない量に調整して投与します。

小澤
「休眠療法」の「休眠」とは、どういう意味ですか?

三好先生
医学的に表現すると「腫瘍(ガン)の原発巣・転移巣が長期にわたり増殖せず、静止したままの状態で宿主に腫瘍負荷をかけずに経過する病態」となります。

小澤
ガンを火山に例えるなら、活火山から死火山でなくても休火山になってくれればいい、ということでしょうか?

三好先生
ええ。とにかくガンの増殖スピードが遅くなるか、増殖が止まってくれることを目指します。

小澤
しかし、言い方は悪いですが、抗ガン剤で散々苦しい目に遭った患者さんたちもいるでしょう? そういう患者さんにとっては、「もう抗ガン剤は御免だ!」という思いもあるのでは?

三好先生
休眠療法の趣旨を理解されると、そう問題はないようです。当クリニックで治療を受ける患者さんのほとんどが、標準的な抗ガン剤治療をやり尽くした方、副作用で治療継続困難になった方、もしくは副作用がイヤになって標準的抗ガン剤治療を拒んだ方です。

小澤
そのような患者さんたちでも、休眠療法による治療効果は期待できるのですか?

三好先生
ガン種ごとの治療成績、いくつかの個々の症例は著書やホームページに掲載してありますので、参考にしてください。全体(112例が対象)としては、奏効率(CR+PR)11%、疾患制御率(CR+PR+SD)54%になっています。(RECIST基準に準じた治療評価)

【抗ガン剤の奏効率 RECIST基準抜粋】
CR(完全奏効):すべての標的病変の消失が4週間以上認められる
PR(部分奏効):標的病変の30%以上の縮小が4週間以上認められる
PD(進行):標的病変の20%以上の増大
SD(安定):PRおよびPD基準を満たさないもの
*平たい表現にすると、CR=ガン消失、PR=ガンが小さくなった、PD=ガンが大きくなった、SD=変わらない(現状維持)となります。(編集長)

小澤
三好先生のクリニックに来られる患者さんは、ほとんどの方がステージ3、4といった進行したガンの方ですよね? とするとSDを含めた疾患制御率の成績は十分評価されるものと思いますが。

三好先生
CR+PRの11%だけ見ると低いように思えますが、ほとんどの方がすでに標準治療などを経験した進行ガンや再発・転移ガンであること、さらに休眠療法がガンとの引き分けを目指すものであることを考えれば、患者さんにとってあきらめず治療できる選択肢になるといえます。なんといっても苦しむような副作用が少ないので、継続できることもメリットです。引き分けのまま、半年、1年、2年経過している患者さんもいらっしゃいます。

小澤
ガンの大きさの変化だけでなく、自覚症状やQOL(生活の質)の改善という面はいかがですか?

三好先生
ええ、それはもうほとんどの患者さんで改善がみられます。

銀座並木通りクリニック 三好立先生
三好先生(左)と編集長 診察室にて


◆ガン難民には緩和医療も用意しながら治療を行うべき◆

小澤
ところで、こちらのクリニックでは「腹水濾過濃縮再静注法(CART)」もされるようですね? CARTは保険適用になってからすでに30年近くになるようですが、あまり医療機関で実施されていないのはなぜなのでしょうか?

三好先生
まあ、手間がかかるからでしょう。

小澤
一般的に考えれば、先生のクリニックのように外来だけの医療機関より、入院設備のある大病院でこそ行われるべきと思うのですが?

三好先生
忙しく人手の足りない病院の外来ではできない、というのが実情ですね。腹水を抜くだけでも手間がかかるのに、外来でCARTなんてとても手が回らない。当院では外来通院でできるとはしていますが、すべての患者さんが日帰りでできるわけではありません。外来でCARTが可能か否かは,診察を通して判断することになります。

小澤
アルブミンなどのことを考えると、腹水は抜くだけでなくCARTや栄養補給などで患者さんの栄養状態を保つことは理想ですよね?

三好先生
もちろんです。ただいかんせん、マンパワーに頼らざるをえないので、医療現場ではそこまで細かく対応できていないですね。食欲があって腹水を抜けば食べられる人は、さほど栄養状態は悪くならないので水抜きして楽にしてあげればいい。CARTや栄養補給を必要に応じて導入してケアする。アルブミンなどの値が維持できると患者さんはよい状態を保てるのは間違いないですから。

小澤
休眠療法を行うにあたっても、そのようなケアの対応は求められるのでしょうね?

三好先生
当院の場合は、CART以外にペインコントロール、呼吸苦の対応、胸水腹水穿刺、ガン性の貧血・浮腫・疲労への対応、低栄養状態改善、メンタルケアなどもやりますよ。

小澤
本当ですか?

三好先生
標準治療と緩和医療のハザマにいる・・・ステージが3・4の進行ガン・・・標準治療がもうできない・・・というガン患者さんを診療するなら、外来ながら出来得る緩和医療も当然のスキルとして準備・対応出来ないとガン診療は成り立ちません。もちろん、外来のみでガン診療全てに対応できうるとは考えていませんので,入院の必要な患者さんは必要に応じて入院加療ができる体制が必要となります。私の治療のやり方・考え方を理解してくださる入院設備のある医療機関との連携は必須です。

小澤
日本の場合、ガン代替医療はほとんどが外来だけのクリニックなので、あまり緩和的措置はされていないようですが、先生のクリニックでは対談前に酸素ボンベを携帯された患者さんがいらっしゃいましたね?

三好先生
酸素ボンベの業者さんもびっくりしているんですが、この小さなクリニックでは常時7本の酸素ボンベがほぼフル稼働しています。やはり、治療(CURE)+緩和医療(CARE)で、はじめてガン診療になるんですよ。


◆「ガンとの引き分け」を目指すことを理解して治療に臨んでほしい◆

小澤
休眠療法を希望される方に、三好先生からあらかじめ伝えておきたいことはありますか?

三好先生
そうですね、休眠療法は「ガンを治さない」治療であることを前提にしています。それをご理解いただきたい。「ガンを治したい=ガンを消したい」ということを休眠療法に期待されるのなら、おやめになったほうがいいです。休眠療法は、あくまでガンとの共存を目指す、引き分けにもちこむ治療です。

小澤
そのガンと引き分ける休眠療法を効果的にするために、患者さんが気をつけることはありますか?

三好先生
やはりあまりに全身状態が悪くなってからでは効果が得られません。現在わかっているのは、悪液質状態にまで進んでいると明らかに治療成績が落ちています。やはり、体力、免疫力が備わっているほうが休眠療法の効果も得やすいと考えています。

小澤
では、なにか補助的な療法が必要ですか? 

三好先生
私のほうからとくにお勧めする内容のものは一切ありません。患者さんの判断でよいと思うもの、やってみたいと思うものは、治療の邪魔にならない限り、お止めくださいということはありません。

小澤
治療の邪魔になるものもありますか?

三好先生
たとえば腹水が発現している患者さんに必要以上のビタミンや栄養剤の点滴を投与すれば腹水や浮腫みはひどくなります。実際、他の医療機関で点滴治療を受けた方の水抜きを当院で処置するというケースがあり、それはちょっとお止めくださいとなりました。

小澤
三好先生に最初にお会いしたのは先生が顧問をされている中国の抗ガン漢方の患者さん勉強会でしたが、漢方に期待されることはあるのですか? 現地に視察も行かれているようですが。

三好先生
開発者の中国人医師に近いドクターによれば、効果判定はあまいながらも3人に1人になんらかの効果は得られているとのことでした。(参照:「抗ガン漢方の臨床試験」 「抗ガン漢方 剤型ごとの特性」) やはり私からあえてお勧めはしませんが、患者さんが希望されるなら併用することに異論はありません。いずれにしても、ガンと引き分けるための主治療は休眠療法であり、それをサポートする漢方や温熱、免疫、放射線など併用可能なものはOKというスタンスをとっています。

小澤
そのへんの患者さんとの意思疎通はたいせつですね。ガン専門病院や大病院では、患者さんは主治医の顔色見ながら診察を受けています。自分がいいと思ってやっている療法のことも内緒にしていることが多いようです。

三好先生
患者さんと医師が相互に理解して、同じ方向に向かって一緒に歩んでいく。それが治療を効果的にするいちばんの条件でしょう。

小澤
この対談記事を読まれて、三好先生に相談してみたいと思われた方は、まず先生の著書『見捨てられた がん患者さんへ』をお読みになられることをお勧めします。それからお問い合わせになってください。

三好先生、本日はご多忙にもかかわらずご協力どうもありがとうございました。



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