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親身に相談にのってくれる医師・薬局・治療院

ガン対談

ふじ養生クリニック院長 藤本勝洋先生

患者さんの笑顔につながる医療を!
2016年3月 福岡県福岡市のクリニックにて
「医療機関が医療に限界を設けてしまうことで、患者さんが生き切ることを阻んでしまうとしたら、何のための医療なのでしょう? 患者さんが望む希望を一緒にやり尽くすことが、とても大切だと思います」と語る藤本先生。たっぷりお話を伺ってきました。


ふじ養生クリニック院長 藤本勝洋先生
クリニックの待合室にて 藤本勝洋先生(右)と編集長

ふじ養生クリニック院長 藤本勝洋先生
博多駅から徒歩7分の好立地にあるクリニック




◆哲学科志望の医学生だった!◆

小澤
休診日にもかかわらず、取材をお受け下さってありがとうございます。藤本先生が、統合医療の道に進まれた理由からお聞かせください。

藤本先生
父は柔道整復師、母は看護師をしている家庭で育ちました。

小澤
ご両親とも医療関係でしたか。

藤本先生
実は、父は自衛隊に入隊したのですが、若い頃に大病を患い現代医療に命を救ってもらった。その体験から、柔道整復師になったのですが、本心は医者になりたかった。ですから、一人っ子の僕を医者にしたいという希望を持っていました。一方、看護師である母親からは、医者の悪口をよく聞かされました。(笑)

小澤

良くも悪くも、医療や医学の話題が多い家庭だったのですね。(笑)

藤本先生
子ども心に、親の期待に応えないといかんのかなぁ…とか思いましたね。

小澤
それが医学志望の動機になったのですか?

藤本先生

いえいえ、ところが成長するにつれ「本当に自分は医者になりたいのか?」と自問するようになりました。僕は学校の先生に恵まれたこともあり、教職に関心を持ち始め、大学受験は国文学科、哲学科志望に変わっていきました。教育を通じて、人の幸せに貢献したかった。

しかし浪人中に、小さい頃から刷り込まれた(笑)医学の道への、親のも含めた思いが頭をもたげてきた。「人の幸せは生きていてこそ。命あってこそだ!」と整合性をつけ、自分自身を納得させ医学部受験に舵を切り直しました。

小澤
親の希望とご自身の希望に、整合性をつけたのですね。

藤本先生
西洋医学の道に進んだのですが、接骨院で東洋的な施術をしている父の腕の良さも間近で見ていました。病院よりも優れた診立て、回復例も少なくなかったですね。

小澤

そういう環境におられたから、西洋医学以外の医療にも馴染み易かったのでしょうか?

藤本先生
まったく違和感無かったですね。

小澤
通常医療以外の健康へのアプローチを、理論ではなく肌身で感じ取ることができていたのですね。それに、国文学や哲学への造詣も、その後の藤本先生の医療スタンスに影響しているように思いますが。

藤本先生
そうですね。エビデンス(科学的根拠)も必要ですが、それだけで医療は収まり付かないのは確かです。

小澤
医師としての専門は、どう選ばれたのですか?

藤本先生

医学部6年の卒業を控えた年に、父に肺ガンが見つかりました。発見時には、もう骨に転移し溶骨している状態でした。

小澤
当時医学生として、お父様の病状を知らされ、どういう心境になられました?

藤本先生

20年以上前になりますが、骨転移のある進行した肺ガンに化学療法を施しても効果は期待できないのは分かっていました。そこで、腫瘍免疫学の先生に相談したのです。たとえ抗ガン剤で2ヶ月延命できたとしても、QOL(生活の質)が低下して入院生活を送ることが、果たしていいのか? それなら活性リンパ球療法などの免疫治療はどうだろう?それで免疫治療も調べたのですが、体にはやさしいものの奏功率はさほど高くなく、治療としては不確か・・・。

悩んだあげく、抗ガン剤治療をして、教科書通り8ヶ月で亡くなりました。55歳でした。

小澤
具体的な進路を決める前に、お身内でそういうことがあったのですか。

藤本先生

研修に入るにあたって、父のことを相談した腫瘍免疫学の先生が名古屋の大学院で免疫の研究をしないかと誘ってくれました。興味を持っていたのですが、まずインターンとして臨床の場を経験したいと思いました。その後、ありがたいことに名古屋市立大学大学院 医学研究科で腫瘍免疫学を研究する機会を頂けました。

その名古屋時代に漢方との出会いもあって、疾患によりますが想像以上の切れ味(効き目)があることも判りました。とても貴重な学びでしたね。

小澤
すると、そのまま免疫の道に?

藤本先生

腫瘍免疫学の先生は、名古屋で引き続き研究を続けることを勧めてくださいました。しかし、標準治療を知らずに、免疫治療を行うのは片手落ちだと考えました。父がガンであった頃に比べ、新しい薬剤・・・分子標的薬なども開発されていました。免疫治療しか知らないのでは、標準治療のドクターと渡り合うこともできない。また、ガンの進行や標準治療に伴う患者さんの症状緩和についても、学ぶ必要がある。そこで、籍を置いてあった福岡大学医学部の呼吸器内科に戻って、化学療法を施しました。

小澤
標準治療の手応えはどうでしたか?

藤本先生
やれども、やれども、勝てなかったですね。化学療法は主に進行ガンが対象です。当時はまだ延命治療優先で、患者さんのつらい症状緩和はなおざりでした。

小澤
「治療至上主義」「延命至上主義」の頃ですね。

藤本先生
そうです。症状緩和と並行して治療するという意識が希薄でした。ですから、大学で真っ先に取り組んだのが、患者さんにとっての医療環境の整備でした。

小澤
医療環境の整備? 具体的にはどのようなことですか?

藤本先生

・不安定な告知の改善
患者さんにアンケートを実施。「もし命にかかわるような病気と診断された場合、そのことを患者本人であるあなたは聞きたいですか?」 聞きたくないという人はほぼいなかった。これは重要なことで、先に知らせた家族が本人に言わないでくれとなると治療が難しくなる。
・病状説明の際、看護師が必ず同席する(医師と看護師の情報共有)
・化学療法による副作用の軽減。病状に付随する苦痛の軽減。

小澤
治療優先だった時代に、しかも治療の最前線にいるドクターが、ガン医療環境の整備に意識を向けられた。それは、どんな理由からですか?

藤本先生
どんな大病であっても、人間、24時間ずっと悲嘆に暮れているわけではない。笑うこと、笑顔になる時間がある。ですから、治療中であっても笑える時間、病気を忘れる時間をできるだけつくってあげないと、治療を長く続けることはできないし、良い(患者と医師の)関係が築けないと考えました。

小澤
取材を通して、医学的に厳しい診断をされながらガンを克服された人、良好な予後を過ごしている人と出会います。そのなかで感じるのですが、そういう方々は、人生の主導権を自分に取り戻されているんですね。一般的に、ガンという病気は「死」のイメージが色濃いので、往々にして患者さんは人生の主導権をガンに握られてしまう。ところが、ガンであっても生きる喜びや幸せを感じる生き方にシフトされると、元気に長くお過ごしのように思います。


ふじ養生クリニック院長 藤本勝洋先生
「語り出したら熱いですよ!」とクリニックの事務長さんに囁かれました。その通り!(笑)




◆エビデンスを越えることで、新たなエビデンスができる!◆

小澤
先ほど標準治療は、やれども、やれども勝てなかったと仰っていましたが。

藤本先生
新しい薬剤が登場して治療成績向上への期待があったのですが、臨床では思うほど奏功しません。ところが、その頃から、外来で抗ガン剤治療を行うようになり始めました。ある日、外来で患者さんが、「先生、ちょっと抗ガン剤治療を休みたいのだけど」と相談された。従来のように入院での治療だと、院内で管理されますからカンファレンス(患者さんについての診断や治療法について検討会)で決められた治療方針を遵守するしかなかった。でも外来だと、多少なりとも担当医の裁量で治療ができる。

小澤
外来での治療だと、“匙加減”ができたのですね。

藤本先生
データだけでなく患者さんの訴えをも考慮して、投与量を減らしたり、休薬したりしました。

小澤
藤本先生の判断で、柔軟に治療をされた。

藤本先生

それを1人、2人・・・と、やり始めたらガンの進行が止まるんですね。しかも、患者さんは元気。規定量の8割、6割・・・いまは3割で投与している患者さんもいます。

ですから、患者さんの病状に適する事例を海外の臨床報告も含め、こまめに探します。たとえたった一例でも適合しそうな事例があれば、トライする価値があると思っています。

小澤
学会で発表されるような母数が大きいエビデンスではなくとも、一つの症例報告があればその可能性を無視しない、ということですか? 大多数の医師は、「例外」と排除してしまうような症例報告でも・・・?!

藤本先生
僕の恩師がこう言っていました。「エビデンスは破るものだ。既に構築されたエビデンスに甘んじて診療していたら、医療の進歩はない。エビデンスを越えてゆくことで、新たなエビデンスができる」

小澤
なるほど。それはそうですね。既存の枠内に留まっていたら、進歩はない。

藤本先生

大学病院がそれではダメでしょ!大学は研究機関、そして教育機関でもあるわけです。いわば、パイオニアの役目を担わなければならない。それが、ガイドラインを遵守した治療しかしないのでは、大学の意味がない。エビデンスに基づいた治療はし尽くしたが、まだ他に可能性がないか追求してみる。それこそが、大学病院の診療姿勢であるべきだと思うのです。

小澤
そして、それを患者さんは求め、期待して来ているはずです。

藤本先生
その通りです。

小澤
医療機関が提示するエビデンスはすべて過去の他人のエビデンスであって、その患者さんにとってのエビデンスは新たに開発する余地のあるものですよね。

藤本先生

医療機関が医療に限界を設けてしまうことで、患者さんが生き切ることを阻んでしまうとしたら、何のための医療なのでしょう? 患者さんが望む希望を一緒にやり尽くすことが、とても大切だと思います。

ふじ養生クリニック院長 藤本勝洋先生
取材中、患者さんから相談の電話に応じる藤本先生




◆低容量抗ガン剤、体内での免疫賦活◆


小澤
藤本先生は、免疫細胞治療専門の医療機関にも籍を置かれていましたね。免疫細胞治療については、どのようにお考えですか?

藤本先生
免疫細胞治療に携わって分かったことは、一つの治療法として存在する意義は認めますが、3大療法に次ぐ選択肢というまでの位置づけには懐疑的です。費用と効果のバランスを考えると、他の選択肢を優先すべきと思うケースの方が多いです。

小澤
それでは、現在はガンに対してどのようなツールで対応されているのですか?

藤本先生
標準治療で奏功しなかった患者さん、もう治療法がないと告げられた患者さんが多く来院されます。まだ治療したいと、希望を持たれて来られます。個々の患者さんの状況に応じた取り組みをしますが、主に低容量抗ガン剤(休眠療法)、免疫賦活、ビタミンC、補完的に漢方薬やサプリメントを使います。

小澤
免疫賦活は、免疫細胞治療とはちがうのですか?

藤本先生
自然免疫が円滑に動くことこと。本来人間が持っている免疫の力を上げること。これこそが、獲得免疫が働くために必要です。この考え方を基に、経済的負担が少なく、エビデンスのある免疫力を上げる効果に優れる免疫賦活剤(免疫を活性化する薬剤、BRMとも呼ばれる)を選択して治療に用います。免疫細胞活性化療法と呼んでいます。

小澤
免疫細胞を体外に取り出して活性化させるのではなく、患者さんの体内での活性化を促す。

藤本先生
なぜなら、体外に取り出していくら活性化させても、体内環境が悪ければ、せっかく活性させても十分な効果が期待できないからです。

小澤
免疫細胞自体を活性化させるだけでなく、免疫が機能しやすい体内環境づくりをしなければ、宝の持ち腐れ状態になってしまうと?

藤本先生
日本にはすでに、持続的に免疫を活性できる(半減期が長い)賦活剤が医薬品として認められています。患者さんの体調や気分で免疫機能が変動しやすいことを考えれば、一時的な活性よりある程度持続的に賦活するほうが理に叶っています。いわば、“体内を培養室”にするのです。

小澤
免疫が機能しやすい体内環境づくりのサポートとして、具体的にどんなアプローチをされているのですか?

藤本先生
いちばんは、モチベーション、希望を持てることですよ。たとえ難しい状況であっても、可能性があること、的確な良い情報をお伝えするようにしています。

小澤
もし差し支えなければ、治療例をお伺いできますか?

藤本先生
物理的な治療としては、ビタミンCも使います。ビタミンCは、抗腫瘍効果と体内環境のメンテナンスという2点で、投与量、投与のタイミングを変えて、使い分けています。

低容量の抗ガン剤は、副作用が出ないくらいの少ない量でも抗ガン作用が発揮されることがあり得ます。加えて、低容量投与によって免疫細胞がガン細胞を認識するのをアシストしてくれる。この2点が、期待できる療法です。

免疫チェックポイント阻害剤(免疫抑制の解除)も、複数のガン種に使用しています。

免疫チェックポイント阻害剤は、今のところ頭頸部ガンと食道ガンにレスポンスが良く、リンパ節転移や胸水のあった進行食道ガンで著効例が得られました。

他にも、ビタミンCと免疫賦活剤で、卵巣ガンの頸部リンパ節転移消失例。肝・肺・脳転移の子宮体ガンが、低容量抗ガン剤+ビタミンC+免疫賦活剤で奏効された例などあります。

漢方やサプリメントは、必要に応じて補完的に用います。

ふじ養生クリニック院長 藤本勝洋先生
データを示しながら、治療例を解説してくださいました



小澤
クリニックの名称に、「養生」を入れられています。養生によって心身が変わり、体内環境が改善されると、免疫が発揮されやすくなる、良い遺伝子の状態になる、と考えてよろしいのでしょうか?

藤本先生

そう考えてよいです。患者さんの希望を挫かない。治療に伴うストレスを、心身面、経済面で減らす。病気や治療に対する疑念を解消し、スッキリしてもらう。とくに心の養生は、免疫的、遺伝子的にポジティブにする土台となります。

小澤
ガンに対して、治療に対して、患者さん自身が腑に落ちる解釈ができることは重要ですね。

藤本先生

訳が判らないまま、モヤモヤしながら治療しているとしたら、免疫的にもネガティブです。患者さんが当クリニックに、ニコニコ入ってきて、ニコニコお帰りになられる。それを、心がけています。



◆ふじ養生クリニック 福岡の公式サイトはこちら!



【編集長感想】

藤本先生の熱い語りは2時間超えとなり、取材録音からの編集には、手間がかかりました。(笑)

藤本先生は、医療の理不尽な側面から決して目を逸らさないドクターです。

「エビデンスは破るものだ!エビデンスを越えてゆくことで、新たなエビデンスができる!」 この世にたった一人の患者さんのために、その患者さんにとって最適な治療法を探す。それは、既に確立されたエビデンスの範疇に納まらなくてもいい。その人が幸せになるなら、唯一のエビデンスでもいい。

藤本先生、気概あるお医者さんです。










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