困った時の様々なガン療法

免疫療法

NK細胞の役割について

~「リンパ球点滴療法」(2012/07/08 船戸クリニックにて 講師:照沼裕 先生)より~

照沼先生の講演の中で、ガン細胞を排除する代表的な免疫細胞であるNK(ナチュラルキラー)細胞についての説明がありました。

免疫細胞療法 照沼裕

【標的細胞の見極め】
人体は60兆を超える細胞で構成されています。NK細胞が仲間である細胞(自己)を攻撃せず、(有害とみなされる)異物の細胞(非自己)だけを攻撃するためには、自己か非自己かを認識しなければなりません。NK細胞は、細胞が発信する信号(味方だよ! 敵だよ! 専門的にはMHCclassⅠやMHCA/B)を受容しターゲットを識別します。

【NK細胞は免疫系を活性化するサイトカインを産生する】
NK細胞は次のようなサイトカインを産生します。
①IFN-γ:T細胞の増殖とサイトカイン産生。NK細胞の増殖、分化、活性化。
②TNF-α:腫瘍細胞を傷害。局所の炎症を誘導。
③IL-2:T細胞の増殖とサイトカイン産生。NK細胞の増殖、分化、活性化。
④GM-CSF:樹状細胞の増殖、分化。

【NK活性とガン発生率の研究】
・埼玉がんセンター(11年間の追跡調査 2000年Lancetに発表)
埼玉県の住人3625人(40歳~80歳)を11年間追跡調査。血液中のNK細胞がガンを殺す強さで、高、中、低の3グループに分けて、それぞれのグループのガン発生率を比較。《結果》NK活性が低いとガンになる率が2倍近く高い。

・血中でのNK細胞傷害活性値は健康な人に比べて乳癌発症時や転移発見時に低下している。
(照沼裕 他、Brest Cancer2010)

【NK細胞を培養すると】
・NK細胞を2~3週間培養すると数が増え、1個1個のNK細胞も活性する。

・培養したNK細胞は活性化して、同数の末梢血NK細胞と比べた場合、より高い細胞傷害活性を示す。
(がん免疫学会 2010.7月発表)

・培養NK細胞は、培養ガンマ・デルタT細胞や培養アルファ・ベータT細胞(活性化T細胞)と比べてがん細胞をより強力に傷害する。
(日本癌学会 2010.9月発表)

・培養して活性化したNK細胞はCD133陽性がん幹細胞をより傷害する可能性がある。

(他に温熱療法との併用による効果増強など症例の紹介もあり)

免疫細胞療法 照沼裕
温和なお顔と優しい語り口が印象的な照沼裕先生



【編集長感想】

患者さん自身の免疫細胞を体外で培養して体内に戻す「免疫細胞治療」の歴史はまだ30年ほど。臨床応用が盛んになってきたのは、ここ10年くらいのことです。その間、培養技術の進歩などでT細胞や樹状細胞の培養もできるようになってきました。しかしながら、自然免疫であるNK細胞のガン細胞殺傷能力は高いものがあり、免疫細胞治療の第一選択に値するように思います。

ただし培養によって活性する期間は約2週間です。一時的に“大掃除”したら、日常の生活でNK細胞の活性を高める工夫も必要となるのは言うまでも有りません。

免疫細胞療法 照沼裕





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