困った時の様々なガン療法

免疫療法

抗体療法

ガン特有の目印に向かって攻撃する抗体を利用する

特定の「ガンの印(ガン抗原)」にだけ結合する抗体を体外で作成し、患者さんに投与する治療法です。人間の免疫細胞は、異物の特有の印(タンパク=抗原)に対して「抗体」を作り、攻撃排除して身を守ろうとします。しかしながら、体外から侵入し明らかに敵(異物)とわかる細菌やウイルスとちがい、ガン細胞は自己の一部(身内)が変化したものなので、敵という認識しないことがあります。そこで、人工的に体外で作った抗体でガン細胞をやっつけるのが抗体療法です。近年の抗体作成技術の進歩により可能になったガンの免疫療法の一つです。

《ガンを攻撃する抗体の作用》

◆ADCC(抗体依存性細胞介在性細胞毒性)
ガン細胞に抗体が結合すると、その抗体に結合しやすいリンパ球やマクロファージ等が集まり、ガン細胞を攻撃する。

・CDC(補体依存性細胞毒性)
抗体に抗体の働きを補う補体と呼ばれるタンパク質を結合させ、ガン細胞を溶解させる。

・ガン細胞の生存・増殖の抑制
ガン細胞が生きてゆくうえで必要不可欠な物質に結合する抗体を投与することで、ガン細胞の増殖を止め、死滅させる。

・ミサイル療法
ガン細胞を狙い撃ちできる抗体に抗ガン剤等をつけて投与する。正常な細胞にはダメージを与えず、ガン細胞だけに抗ガン剤が集中する。ただし、抗体がまったく正常細胞に結合しないかどうかは不明の部分がある。

特定のガン細胞の印(抗原)1つのみに結合する抗体を、「モノクローナル抗体」と呼びます。すでに医療現場では、抗ガン剤(医薬品:分子標的治療薬)として患者さんに使われています。


(注)分子標的治療薬には、小分子化合物とモノクローナル抗体があります。

(例)
ハーセプチン(トラスツズマブ)
転移性乳ガンなど。細胞の表面にHER2タンパクという受容体を持つガン(HER2陽性)を対象とするモノクローナル抗体。HER2陽性のガンは、進行が早く、従来抗ガン剤が効きにくいとされている。

セツキシマブ(エルビタックス)
大腸ガン。細胞の表面にEGFR(上皮成長因子受容体)を持つガンを対象とするモノクローナル抗体。EGFRは、細胞が増えるための指令物質をキャッチして、ガン細胞自身の増殖を促す。大腸ガン患者さんの60~80%は、EGFRが多いとされている。EGFRが多いと、悪性度が高く、転移しやすいと考えられている。セツキシマブがEGFRくっつくことで、細胞増殖司令物質との結合を阻止する。

これらの薬剤は特定のガンにのみ作用するので、従来の抗ガン剤のような毒性はありませんが、今までなかったような副作用も発現しています。また、抗体に対する耐性が生じ、繰り返し使用すると効果が落ちることもあります。

さらに、ガン細胞がエスケープ現象を起こしていると、ガンの印が隠されてしまい、抗体は認識できず通り過ぎてしまいます。発病後の経過に伴って、ガンの遺伝子が変異し新たなタンパクを生成してもガンの印が変わることがあり、抗体がガン細胞と結合しなくなってしまいます。




ガン克服レポートガン克服資料

ガン克服テキスト

◆ガン克服に役立つ『無料レポート』はこちらから!

◆ガン克服の資料請求(無料)はこちらから!

◆各種ご相談はこちらから!

◆ガン克服に役立つテキストはこちらから!


テキスト購入 無料レポート 資料請求

この記事の関連キーワード
ページトップへ